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個人にとっての社会
僕たちそれぞれは、「職場の一員」や「家庭の一員」「共同体の一員」として振舞うことを、組織や家庭、仲間から期待されている。社会の中で生きてはいるが、社会全体と、均一に、万遍なく関わっているわけではなくて、その中のごく一部と関わっているにすぎない。このことを「個人にとっての社会」と言う。

地方の活性化がなかなか進まないのも、「地縁」「血縁」という「個人との関りのある社会」の範囲の中でしか発想が広がらないところに原因のひとつがある。しかし、真の社会性は、「個人にとっての社会」の枠組みを越えたところで発揮されるものである。





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by stylejapan | 2018-01-28 12:03 | 生活創造プロジェクト
ショップデザイン
店空間も生活の構造も理屈は同じである。
すなわち、いつ、どこで、誰と、どんなふうに、何を、という「時間」と「空間」と「他者」と「感情」と「行為」といった構成要素が何によって結びつきが生じるかである。

生活を構造化している力には3つの種類があると言われている。
それは内的な力である「生理的欲求」と「自分の意志」、そして外的な力である「社会との関わり」である。

そんな中で、知的な店空間は、「社会や他者への思いやり」と「未来世代への気遣い」と「自分へのインスピレーション」を感じさせてくれる。





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by stylejapan | 2018-01-22 08:48 | 生活創造プロジェクト
快楽主義
人は元来、保守的であるとされており、その根底には死への恐怖があるとされている。
文化人類学者で心理学者のアーネスト・ベッカーは、人はなぜ死を恐れ、それを否認・拒絶しようとするのか?フロイト、ランク、キルケゴールらの思想を手がかりにその意味を追求しピュリッツアー賞を受賞した。

心理学では、人間には潜在的に「死の恐怖」があり、その恐怖から守られる防衛として、文化や自尊心が役立っているという。社会心理学の多くの実験では、移民・異文化などへの偏見や愛国心の高まりの背景も、「死の恐怖」に対する心理的な防衛が無意識のうちになされているのが確認されている。

身近なところでは、死が意識されるとき、多くの人は健康に気をつけて運動を増やそうとするが長続きしない。けれども意識から死の考えが消え健康を自尊心の基盤に置いている人だけが定期的に運動しようと考える。つまり「死の恐怖」ではなくて「自尊感情」にまで高まっていないと、長続きしない。

本物の「自尊感情」を持つ人は自分の誤りを認められるのに対し、ナルシストは責めを受け流す精神力がないので、傷つけられたプライドを取り戻すために相手を否定する。自分と違う人に恐怖を感じると、相手を小さい枠にあてはめたり、悪者にしたりする。

心理学では、「死の恐怖」をコントロールするためにも、社会や他者への思いやりと将来世代への気遣いと自分への勇気をバックボーンにして「自尊感情」を高めることによって、人生が価値のあるものにもなることを理解させようとしている。

僕たちは特に激しく変化する時期に生きている。そのせいなのか最近は年配の人だけでなく若い世代にまで変化を嫌がる風潮が広がりつつある。しかし保守的なままで「豊かさ」を探究するということはありえない。

古代ギリシアの哲学者エピクロスは、自分が生まれる以前のことを怖がる人はいないのに、なぜ死を思い悩むのか?ひとたびこのことに気づけば、死の不安はなくなり、私たちは不死を切望しなくなるだろう。これで『人生の死すべき運命がもっと楽しめる』ようになると説き、現実の煩わしさから解放された状態を「快」として、人生をその追求のみに費やすことを主張した。 後世、エピキュリアン=快楽主義者という意味に転化してしまうが、エピクロス自身は肉体的な快楽とは異なる精神的快楽を重視した。







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by stylejapan | 2018-01-20 08:58 | 生活創造プロジェクト
「二流」の社会
地方で新しい事業をする際には、初期段階でさまざまな反応が出る。

周囲がすぐにその新しい取り組みに気づき、実はまったく事業に関係ない人まで、反応を示したりする。ある人は「聞いていない」と言い出したり、説明をすると「こんな事業はわけがわからない」とダメ出しもする。

こうした声を無視すると、今度は「あの事業はうまくいかないよ」などと丁寧に悪い噂まで広げてくれたりしてくれる「不必要な御意見番」が出てくる。

このように、地方での事業で厄介なのは、事業に直接的に関係する人だけでなく、その外にいてリスクも負わず、事業の影響を特段受けるわけでもない人まで「連絡」と「理解」を求めたりする。

本来、新しい事業は、初期段階でできるだけ事業に集中しなくては、成果につながらない。
このようなことを繰り返していると、新しい事業を立ち上げていく力が地域から失われていく。(地方創生大全)








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by stylejapan | 2018-01-19 06:27 | 生活創造プロジェクト
別の建築家あるいは建築史家
懐かしいという心の動きは、
喜怒哀楽の感情とはちがう不思議な感情で、
人間にしかない。
犬は古い犬小屋を振り返ってシミジミ
するようなことはしない。
人間が、昔のものが変わらずにあるシーンに
出会った時に、この感情が湧いてくる。

地上げ屋さんは古い建物は壊そうと思っている。
僕は残そうと思っているそこだけの違いですね。

建築の外観は精神に働き、
内部は感情に働くのである。

私たち建築史家はひとつの作品に面したとき、
ここが建築デザイナーと違うところなのだが、
その作品だけを単独に眺めて善し悪しを
いうことはしない。必ず流れの中で見る。

歴史的にどういう位置にある建築家が
いつつくった作なのか。なぜなら、
どんな傑作も突然生まれたりせず、
ひとつの流れの中でしか出現しないことを
知っているから。






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by stylejapan | 2018-01-15 00:05 | 生活創造プロジェクト
建築家
自然に触れることによって
『思い通りに扱えない』ことを学ぶ。

たとえ負けても、次があるならば、
そこに可能性を求めたい。
許される限り、前へ進んでいきたい。
何もしなかったら何も出来ない。
自分でボールを投げる。

どんなに経済的に苦しいときも、
たとえ食事を1回抜いてでも、
本だけには惜しみなく金を遣った。

極限状態での可能性の追求が、
本当の意味での創造につながると
私は考えています。

多数に追随すれば必ず自分を見失う。
孤独を恐れず、したいことを続けるしかない。
1960年代は日本にとっての青春だった。

建築がどうのこうのという前に、
まず生きることが楽しく在りたい。

仕事のストレスは、仕事で解消します。
事務所開設後、最初に手がけたのは、
頼まれもせず、街の空き地に自分で勝手に考えた
プロジェクトでしたね。

コンクリートが、単純に私の好みに
一番合っているのと、現代建築を象徴する
最も”ありふれた”材料だからです。






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by stylejapan | 2018-01-14 23:16 | 生活創造プロジェクト
生活のデザイン
生活をデザインする目的は幸福の追求と密接な関係にある。

国連が156ヵ国を対象に、世界の幸福度をランク付けしている報告によると、2017年度の日本は51位。先進国では最下位の結果であった。
この調査の内容は、
①ひとり当たりの国内総生産(GDP)
②社会的支援(社会保障など)
③どれだけ寿命まで健康的に生きられるか
④人生設計をどれだけ自由に決められるか
⑤他者への寛容さ
⑥国や企業に対する信頼度
の6つの項目をそれぞれ分析してトータルの幸福度を計算している。

幸福とは何かについては古来より様々な哲学者がいどんできた。カントは「人々がお互いに他人の幸福の実現に義務を負うことで公共社会を成立させることが最も重要である」と考え、ルソーは「排他的な楽しみは楽しみを殺す。本当の楽しみは皆と分け合う楽しみだ。自分ひとりで楽しみたいと思うことは楽しみではなくなる」と説き、ともに自分らのためだけの幸福について否定的である。

個人の欲望の満足を追求することの限界が見えている現代の孤独社会、あらためて他者との関りの中に人間としての善や楽しみをみる考え方をもとに、自分の人生の目的について考えることが必要になってくる。その上で生活をどうデザインするか、それらの探求の中からブランディングのコンセプトは生まれてくると思う。











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by stylejapan | 2018-01-12 09:20 | 生活創造プロジェクト
共に生きるという豊かさ
自動車産業は中国に車を販売することに躍起になっているが、世界中の家族が車を1台持ったら、地球はいくらも持たないと言われている。
石油もそうだし、車を作る資源においても、地球は持ちこたえることが出来ない。

そこで「豊かさ」とはどいうことかを立ち止まって考える必要があると思う。
“rich” の意味は、「裕福な、豊富な、豪華な」であるが、その語源は「王の」という意味である。
だからリッチの元の意味は、経済的な力ではなくて権力に由来する。
つまり、王以外の人が彼の持つ力を持っていないことが前提になる。

それが数世紀を経て、経済力を指すようになった。
なぜお金を持っていると力になるかというと、それは他の人が持っていないからである。
だからリッチというのは、一種の社会的な関係、人と人との関係の上に成立する。

かりに、すべての人がお金を持ったとしても豊かにはならない。物価が上昇しインフレにつながるだけである。
また経済発展によって貧困がなくなるものではない。
そして、経済学だけで考えれば、貧富の差がいけないという理由はどこにもない。
それは「正義」の問題になる。
サンデル教授が説くように、個人というのは共同体の一員としてしか存在しえないのであるから、正義とは、個人の選択の自由に根差すのではなく、社会の一員としての望ましい在り方を示すということになる。正義とは、より良い社会を目指そうとする目的と離れてあるものではない。
お金を欲しがる人たちがたくさんいる社会ではなくて、皆が支え合い、共に生きる社会に、本当の豊かさがあるのではないだろうか。









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by stylejapan | 2018-01-08 08:54 | 生活創造プロジェクト
熱い想い
人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。人びとに行動と情熱がなくなると、その世界は、ねたみに支配される。(セーレン・オービエ・キェルケゴール)

熱い想い、情熱は人をひきつける。しかし、それが私利私欲から生じたものであれば人から見透かされる。自分にとって何が正しいかということに対して鈍感になり、他力本願で力のありそうなところにすり寄っていったりする。

「私利私欲を捨て、世のため人のために」という形の、完全に利他的で純粋な願望を持つことが最も力強いが、生きるための私利私欲も否定はできない。しかし、利己的な欲望の肥大化を抑制するための努力なしでは人をひきつけることは困難になる。

そこで、仕事の目的を、「自分のために」から、「社会のために」、「ファンのために」へとかえることにより、願望の純粋さが増すことになる。ブランディングに成功した企業は、熱い想い、情熱を持った創業者がこういう事業をしたいと始めたものばかりである。

若くして経営者になったロバート・ウッド・ジョンソンJrの経営哲学の重要な点は、社会的責任を果たす経営とビジネスの成功を関連づけている点である。
「組織は、官営、民営を問わず、人々が求め、信用し、認めているから存在し得る。事業はもはや私有のものでなく、それ自体が社会的意義を持っている。その事業活動は企業自身のためであると同時に人々のためであり、両方に対してその責任を負わねばならない。」







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by stylejapan | 2018-01-03 09:27 | 生活創造プロジェクト
Frohes neues Jahr!
我々は、春と夏には改革者だが、秋と冬には保守の側に立つ。朝は改革者であり、夜になると保守主義になる。改革は積極的であり、保守は消極的である。改革は真理を目指し、保守は安寧を目指す。(ラルフ・ウォルド・エマーソン)

人間は若い頃は改革者だが、年をとると保守的になるというが、そうならない人も多くいる。
そういう人たちの多くは、今の自分や今の社会が先人や今を改革しようとする人たちの努力によって支えられているかを知っている。だからこそ、自らも同じように社会のために献身しなければならないという姿勢を貫いている。

情報産業の進展に対して、人間らしくあるために人間の本質が問われている。それは社会がいかにこの問題に取り組めるかにかかっている。
ブランディングのコンセプトもこのことにあることが理想だと思う。

これからの世の中は絶対的な正解のない課題が圧倒的に増えてきている。スティーブ・ジョブスが言うように先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。しかし、多くの人は将来のために、今、困難を受け入れようという判断がなかなかできない。そういう人たちの意見をいちいち聞いていたら、いつまでたっても改革にはつながらない。

言うまでもなく、経営というのは、将来を見据えて1歩も2歩も先んじて動く必要がある。そして、すべての基本は熱中である。そして熱中は純真な心から生まれる。
それぞれにとって熱い一年になることを期待したい。
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by stylejapan | 2018-01-01 09:38 | 生活創造プロジェクト