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商売に生きる
 小売店の繁盛は、その店がお客様との間に心の結びつきをどれほど深くつくり得るかによって決まる。このような人間的な親愛の情というものは、いわゆる社会的な信用といわれるような漠としたものでなく、お互いを心から信じあえる喜びなのである。

 お客様とのそういう親愛の流れをつくることが小売店経営での一番大事な仕事であると、わたしは信ずる。資本、設備、経営技術等によって小売店の繁盛が決まるとは思えない。それ以上に大事なことは「お客様のための店」という経営精神が、店の隅々にまでにじみ出ているということである。

 住みづらいこの世の中にあって、よりよい明日を求めて、今日の生活を闘っている多くのお客様は、自分たちの生活のために、友人としての温かい手をさしのべてくれる商人を求めている。そのようにして社会に生きることの喜びと明日への力とを与えうるものは小売店である。

 お客様は単にモノを求めているのではない。モノと金との取引を超えて商人の「人間」を求めている。誠実な、正直な、温かな人間の心を求めている。

 一人のお客様の喜びのために誠実を尽くし、一人のお客様の生活を守るために利害を忘れる。その人間としての美しさこそ、小売店経営の姿としたい。  (岡田徹)





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by stylejapan | 2018-05-09 00:05 | 生活創造プロジェクト
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