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手仕事を基盤に
情報化が進むに違いない21世紀には、私たちの暮らしは、かなり画一的なものになるかもしれない。
基本的な着るものはユニフォームのようになってしまうのではないか。
コンピューターは、インプットされたプログラムに、お客様の好みを加えて、一見オーダーメイドに仕上げてくれるだろう。
20世紀のデザイナーは感性をベースに仕事をしてきたけれど、21世紀にはデザイナーは、より科学の勉強が必要になってくるに違いない。新しいテクスチャーや機能の開発が最優先される時代になる。私の夢かもしれないが、予感はかなり確かなことにも思われるのである。

だから、人間が手で創り上げる物は、より創造的な希少価値となり、新しいアートとして分類されるのではないか。
かつてはオートクチュールのメゾンはデザイナー自身の城であった。ディオールやバレンシアガやシャネルも世を去り、後継者は創始者ほどの強烈な個性もなく、資本家にメゾンとその名前を莫大なお金とひきかえに売り渡し、商業主義による事業として、故人のイメージが強調される。

しかし、残された職人たちによって、アトリエの技術は故人独特の技術とテイストを継承している。ひと頃、職人たちの高齢化や職人技を受け継ぐ人が少なくなってきたといわれたが、最近ではまた、そうした手仕事に興味を持つ若い人たちがふえてきたのは、うれしい。このハンドクラフトを貴重な伝統工芸として残し、日々、人間の頭脳によって革新されていく科学的な生活産業と共存させていきたいものだと、私は願っている。(森英恵)








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by stylejapan | 2018-03-21 09:45 | 生活創造プロジェクト
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