常態化したものの見方や認識を変えるのは、問題意識を抱きその転換を実行する人物や集団の“より良くしたい”という想いによる賜物である。パラダイムは、通常、“天動説”のように一つの有力なものがあるだけであり、人々はそれがある特殊なパラダイムであると気づくことはない。そのことを「無意識のパラダイム」という。
同様に「活性化」とは、今を支配する行政や企業などが提供する「サービス」の内容を大きく転換させることだと言えるだろう。ものごとを面白く考えられない人による「常態化したやりとり」を本来の「あるべき姿」に転換することが「活性化」ともいえるのではないか。
「あるべき姿」を思い描くには、様々な経験や学習の中から共通項を見い出していく中で本質に到達するプロセスが必要になる。そこから得られた本質から「コンセプト」が生まれ、それをもとに行動する中で共感する人たちが生まれてくれば、「あるべき姿」の実現が可能になるだろう。
それぞれが「あるべき姿」を思い描き、本質を探究しながら進化していく、そのような社会は素敵だと思う。