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コモディティ・トラップ
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コモディティ・トラップとは、製造を中心にビジネスを展開する企業にとっては逃れることが出来ない罠のことを言う。
そして、ブランディングは、それを回避するための方法の一つである。

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製品の販売を中心に走り続けても成長には限界がある。中小規模の事業者の場合は特にそうである。
販売が好調になると、模倣され、そして拡散すると見向きもされなくなる。製造業がコモディティ・トラップを回避するには、製品中心からサービスを軸とするビジネスとして捉え直さなければならない。

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カリフォルニア大学バークレー校の経営大学院ヘンリー・チェスブロウ教授は、同じような製品を売り続けることはランニングマシンの上で走り続けるということであり、スピードが加速しても勝てるわけがない。だからそのようなビジネスモデルからサービスに主軸を置き換えた新たな考え方が鍵になるという。

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製造ビジネスは、製品が買われた時点でプロセスは一旦完了し、その製品を用いて理想的な結果に到達する責任は利用者に行く。作ったものを買ってもらい、リピートをうかがうという一方通行的な関係であるのに対して、サービスビジネスでは、顧客のニーズが満たされるまで終わらない。顧客と何度でもやり取りする中で互いが進化を続けるとともに、顧客との関係性も続く。キーワードは「共創」である。

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世界は「B to C」を主体としたサービス経済に移行している。日本でもサービス経済がGDPの7割を占める。製品中心のビジネスをサービス中心のビジネスとしての発想に転換させなければならない。そのことは現代において製造業から新たなブランドが生まれてこないことが物語っている。例え、生まれたとしても短命である。

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by stylejapan | 2015-03-15 00:33 | 地場産業の活性化
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