想いとは、何らかの経験を通じてある物事に対して「考え」を持つことをいう。
店やブランディングにおいては、その「想い」に対して共感を得る人たちがファンになっていく。
まず顧客が知りたいのは、経営者の人となりである。どのような人生観を持つ人物なのか、そこに関心が向けられるだろう。
つぎに、仕事に対する姿勢、仕事で大切にしていること、仕事を始めたきっかけ、仕事を続ける理由、仕事を通じて何をもたらそうとするのか、これらの想いが共感できる内容であるのかが問われてくる。
さらにモノやサービスに関する基準、その基準の背景、それらが顧客の知的好奇心を満たすものであれば、信頼感につながってくるはずである。
そして、最後にこれらの事柄と見せ方、ショップであれば、遠目の印象、外観、内観、また世界観に美的センスやシンパシー、憧れ、あるいはチャレンジへの賞賛など、支持したい、ファンになりたいという感情が顧客側に醸成されることになれば、「想い」が具現化されたといえるだろう。