経営用語には日本語に訳しにくい英単語がある。designなどもそうだが、中でも翻訳が難しいとされる単語が“integrity(インテグリティ)”。
ピーター・ドラッカーは、これを組織のマネージャーにとっての「決定的に重要」な資質として挙げた。彼の著作『現代の経営』の中でintegrityが欠如した人の例として以下を挙げている。
◆人の強みではなく弱みに焦点を合わせる者
◆冷笑家
◆「何が正しいか」よりも「だれが正しいか」に関心をもつ者
◆人格よりも頭脳を重視する者
◆有能な部下を恐れる者
◆自らの仕事に高い基準を定めない者
また精神科医ヘンリー・クラウドはその著作「リーダーの人間力」の中でインテグリティな人になるための6つの資質を挙げ、インテグリティがぶれない軸をつくると言う。
①信頼を確立する
②現実と向き合う
③成果を上げる
④逆境を受けとめ問題を解決する
⑤成長・発展する
⑥自己を超え人生の意味を見つける。