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プロフェッショナルの条件
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  • 成果をあげるための第一歩は、行うべきことを決めることである。いかに効率があがろうとも、行うべきことを行っているのでなければ意味がない。しかる後に、優先すべきこと、集中すべきことを決めることである。そして、自らの強みを生かすことである。
  • 知識人の世界は、組織人による均衡がなければ「好きなことをする」だけとなり、意味あることは何もしない世界になる。組織人の世界も、知識人による均衡がなければ、形式主義に陥り、組織人間が支配する無気力な灰色の世界に堕する。両者が均衡して初めて、創造と秩序、自己実現と課題達成が可能となる。
  • 人に成果をあげさせるためには、「自分とうまくやっていけるか」を考えてはならない。「どのような貢献ができるか」を問わなければならない。「何ができないか」を考えてもならない。「何を非常によくできるか」を考えなければならない。特に人事では、一つの重要な分野における卓越性を求めなければならない。
  • できることではなく、できないことに気をとられ、弱みを避けようとする者は弱い人間である。おそらくは、強い人間に脅威を感じるのであろう。しかし、部下が強みをもち、成果をあげることによって苦労させられた者などひとりもいない。
  • 組織といえども、人それぞれがもっている弱みを克服することはできない。しかし組織は、人の弱みを意味のないものにすることができる。組織の役割は、人間一人ひとりの強みを、共同の事業のための建築用ブロックとして使うところにある。
  • リーダーシップの本質:リーダーたることの第一の要件は、リーダーシップを仕事と見ることである。効果的なリーダーシップの基礎とは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に定義し、確立することである。リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である。効果的なリーダーは、自分が世界の支配者ではないことを痛いほど知っている。スターリン、ヒトラー、毛沢東といった似非リーダーだけが幻想に取りつかれた。... 第二の要件は、リーダーシップを、地位や特権ではなく責任と見ることである。優れたリーダーは、常に厳しい。ことがうまくいかないとき、そして何事もだいたいにおいてうまくいかないものだが、その失敗を人のせいにしない。... 第三の要件は、信頼が得られることである。信頼するということは、必ずしもリーダーを好きになることではない。常に同意できるということでもない。リーダーの言うことが真意であると確信をもてることである。それは、真摯さという誠に古くさいものに対する確信である少なくとも矛盾してはならない。リーダーシップは賢さに支えられるものではない。一貫性に支えられるものである。
  • そもそも「何が受け入れられやすいか」「何が反対を招くから言うべきでないか」を心配することは無益であって、時間の無駄である。心配したことは起こらず、予想しなかった困難や反対が、突然、ほとんど対処しがたい障害となって現れる。換言するならば、「何が受け入れられやすいか」からスタートしても得るところはない。それどころか、通常、この問いに答える過程において、大切なことを犠牲にし、正しい答えはもちろん、成果に結びつく可能性のある答えを得る望みさえ失う。    (ピーター・ドラッカー)











by stylejapan | 2014-01-30 00:50 | 生活創造プロジェクト
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