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数値化〜白熱教室より
私達は数値化された世界に住んでいる。会社、国家、組織、学校や家庭でさえも予算なしで経営することはできない。収入と支出がわからなければ、経営は無理だ。しかし、数値化になれてしまうと、数値化が真実をあらわすと思いがちだ。しかし、数値化できない真実はたくさんある。このことは、リーダーシップの目標を達成できない真実を突きつけられた時、重要だ。

善い行い、善を数値化することはできない。私達がいずれこの世を去る時、天使たちが迎えに来たとする。天使達は「何故あなたが命を救ったのは26人で、37人じゃないの?」「何故読み書きを教えた子供たちは100人で、200人じゃないの?」「何故平和をもたらしたのは1つの地域だけで3つの地域じゃないの?」と聞くだろうか。一人の子どもの目に光をともすことができたなら、君は数ではあらわせない善を行ったことになる。

私が育った文化には「一つの命を救うことは世界を救うことだ」という言葉がある。リーダーシップを実践する人は、まだ達成していないことばかりを見る時、絶望してしまう。あるいは、善を数値化できると思ってしまい、もっともっと数値を上げようとがんばると、絶望してしまう。自分が達成したいと思うことを全て達成することはできない。誠心誠意務めた大統領は、任期を終える時、みな絶望する。なぜなら成し遂げたかったことの全てを成し遂げられなかったからだ。

リーダーシップの実践に必要なのは、人々に対して愛情を注ぐと言う行動になんとかしてとどまる能力。自分の成果を喜ぶこと。どこかの場所で行った善いことを祝う。あるいは、一人の子どもの瞳に灯をともしたこと、誰かが立ち直るのに手を貸したこと、小さな善を嬉しく思う。

・君達がこれから、コミュニティーで人間性と正面から向き合い、最も困難な挑戦に立ち向かう際、どうか数ではあらわせない善を行うことを喜びに思って欲しい。君達に力あれ。






by stylejapan | 2013-12-09 11:08 | 生活創造プロジェクト
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