適切な情報を無視する
不適切な情報に影響される
問題の中でも重要ではないが突出した部分に「過大な重み付け」を与える
過去の事象を全て予測可能であったかのように見る
個人の先入観に基づいて他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を補強する
何らかの被害が予想される状況下にあっても、自分にとって都合の悪い情報を無視する
ヒントとして与えられた情報に引きずられてしまう
いったんある決断をおこなってしまうと、その後に得られた情報を決断した内容に有利に解釈する
新しい事実に直面したときに、それまで持っていた考えに固執してその考えを徐々にしか変化させられない
人間は日々、大小数多くの意思決定をしている。もちろん、その意思決定を下した時点ではその意思決定を合理的なそれと考えているはずである。しかしながら、その意思決定が合理的であるか否か、つまり、最善な意思決定であるか否かは、その人の心理状況によるところが多い。
イスラエル出身の心理学者エイモス・トベルスキーとアメリカ合衆国の心理学者・行動経済学者ダニエル・カーネマンの実験によって、上記のように人間の判断と意思決定が合理的選択理論とは異なった方法で行われていることが明らかに示された。