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サービスをデザインする
経済的合理性を追求するあまり、サービスのデザインが置いてきぼりになっている。
人間が抱く感情が考慮されず、人間的サービスを受けることを諦めさせようとしている感がある。
Amazonで本をチェックすると「この商品を買った人はこんな商品も買っています」と教えてくれる。
レストランやホテルのお薦め度合にも星マークがついてくる。
それが本当に判断の基準で良いのだろうか、自分自身が判断する力を培うことは諦めるのか…

店であれば、レジカウンターにお客を並ばせることは本当に必要なのだろうか。
そのような当たり前になっていることにも懐疑の目を向けることが、効率優先で失われた人間性の回復につながるかも知れない。

デザインは主に製品やラベルにしか関心が向いていないが、サービスにもデザインのチカラを活かすことでブランドの印象を大きく変えることが出来る。
イメージ、選択、購入、使用、再購入…最初に興味を抱いたときからブランドとのつながりを維持するためのインタラクションをどのようにデザインするかだ。
これからは、生産性向上、効率主義によって編み出されたモノゴトをリ-デザインすることが大切になってくると思う。

心に響くサービスの構築は複雑であるが、間違いなく人の心を豊かにしてくれる。
そこでは計数では測ることが出来ない「人間の要素」を忘れてはいけない。

「数えられるものすべてに価値があるとは限らない。価値あるものすべてが数えられるとは限らない」(アルバート・アインシュタイン)
by stylejapan | 2013-03-12 17:40 | 生活創造プロジェクト
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