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インタラクション
今回のグッドデザイン賞では、これまでになかった取り組みとして「インタラクション」と「仕組み」という視点に立った特別な審査が実施された。
モノづくりであれば、想いが、どれだけユーザーや生活者に対して開かれ、働きかけられているのか。お互いを豊かに広げあうことができる関係性が構築されているのかが審査された。
そうした作り手と使い手との新しい関係作りを目指しながら、人とものごとの結びつきがよりスマートでストレスのないものになっていれば、人々から共感され、その姿勢が評価されることになる。

店舗空間やオフィス空間など複数の人々が出入りする空間を作る際にも構成する床、壁、天井、什器、照明などと人や想いといった要素,及びそれらの位置関係が互いを豊かにする方向に作用することを丁寧に考えることで素敵な空間が創造出来るだろう。

インタラクションという視点から扉を考えた場合、引き戸と開き戸では内側と外側の関係性は異なる。引き戸の場合、半開きにすることで、音や空調、人の出入りに変化をもたらす。
ビル内のオフィスの扉がガラスの開き戸であれば、入室と接し方がスマートになるかも知れない。

通常は、様々な点でウラとオモテは分離されてきたが、未来は「共生」が課題となる点を考えると、その垣根を取り払う行為の中に互いの人生や社会を豊かに広げ合う発想が生まれることを期待している。
by stylejapan | 2013-02-03 22:40 | 生活創造プロジェクト
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