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仕事への誇り
ニュースを見ていると、行政職員の早期退職者が続出しているとある。

警察幹部や学級担任までもが、退職金の損得勘定で殺到しているそうだ。
一方では、個人情報の漏えい者がそれを握っている会社に勤める社員であったなど、内部の人間がお金欲しさに情報を販売しているそうだ。
他方では、自殺した高校生の命の重さは棚上げにされたままで、体罰の是非の議論がされている。

どの職業においても、プライドが育まれていない。

相対的に人間が小さくなってきていると思う。

小さくなっているの意味は、社会に属すことから逃避しているという意味だ。
共生社会や社会貢献という言葉の出番の多さとは裏腹に、自分の損得計算が優先されている。
しかし、モノやサービスとお金の交換だけで社会が成立するわけではない。

このような流れを変えないことには、地域や社会全体の活性化にはつながらないと思う。

地域が良くなるということの結論は、誇りの持てる地域社会の実現でしかない。
そのことは、観光客の懐をあてにした集客イベントや大型店、企業誘致ではないはずである。
人と人とのつながりを大切にした社会の実現だと思う。
ひとりひとりが、仕事に対してのやり甲斐や生き甲斐を持っている状況だと思う。

地場産業でいえば、そのような姿勢の企業や商店を育て上げることが目標となる。
モノづくりやサービスの提供においても、提供される側の立場を考えた姿勢がなければ信頼の感情は醸成できるはずがない。

そこに向けて官民の協働をどのように展開していくかが課題だと思う。

今を変えるわけだから、そのためには個々が変わる覚悟も必要になる。
だから、始めから上手く行くはずがないと考えるべきだろう。
同様の意思を持った人たちの出現によってしか、良い流れは生じて来ない。

歴史や観光名所のPRやアピールをする考えを廃して、人や社会と誠実に向き合う姿勢での共通行動、共通体験によって、新たな公共づくりへの理解が進んでいくと思う。
それらの行動体験が、協働型社会の礎になるだろう。


仕事への誇りを持てる人たちによってしか、社会は変わっていかない。
仕事への誇りが持てない人や自らのことしか考えることが出来ない人によって、地域社会の衰退は歯止めがかからない。

もうそろそろ、そういう合意形成が出来ても良いのではと思う。
by stylejapan | 2013-01-24 12:15 | 生活創造プロジェクト
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