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地方自治体による地域再生のためのプラットフォーム
プラットフォームとネットワーク効果(英:Platforms and Network effects)は、ワンセットで理解する必要がある。

商品の流通過程においては、作り手と使い手の間に卸、小売店の中間業者がいることでモノやサービスに流れが生まれる。その多くは背景に“業界”が存在している。

ギフトショーやライフスタイル展等の展示会ビジネスは、作り手と卸や小売店とを繋いでいるという点で中間業者の一種と言える。展示会を運営する側は商品を仕入れ、販売を行うことは無いが取引を“促進”している。このような存在が「プラットフォーム」であり、前者は「商業活動」である。

「プラットフォーム」の特徴は「ネットワーク効果」にある。
ネットワーク効果とは、良い出展者、良い来場者が集まれば集まるほどプラットフォームの価値が向上する現象のことである。

プラットフォームの利用価値が向上することを「プラスのネットワーク効果」と呼び、利用価値が減少することを「マイナスのネットワーク効果」と呼ぶ。「マイナスのネットワーク効果」が生じるのは、プラットフォームの立ち上げ時において陥ることが多いために最初が肝心と言われている。
さらに、「プラスのネットワーク効果」から派生する“切磋琢磨”によってイノベーションにつながったりする。

「プラスのネットワーク効果」のためには以下のようなことが基準になる。
①社会性が感じられる出展者
②オリジナリティーを大切にする出展者
③ベクトルがコントロールされていること

民間のプラットフォームと地方自治体が行う地域再生のためのプラットフォームとの異なる点は、後者の場合はプロセスに重きを置くべきだと思う。
なぜなら、対象が「下請けからの脱却を図ろうとする企業」、「再生や再建を図ろうとする企業」、「起業しようとする個人」であるからだ。
時代感覚を培いながら、ビジネス哲学を磨き、さらに他者との切磋琢磨ができるプラットフォームを地方自治体が提供出来れば、地域の再生のために有効に機能するはずである。

地方に居てビジネスがうまく進展すれば、そのことは地域の再生にダイレクトにつながる。その点では地方を良くするための政策を立案する地方自治体とも目的が共有できるはずである。

地域や仕事ぶりが一時的ではなくて、将来に渡って憧れの存在になる。
そのためのプラットフォームであれば、地方の未来は明るいものになると思う。
by stylejapan | 2012-12-18 12:38 | 地域再生
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