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観光 その2
歴史文化にスポットを当てて観光客誘致を図ろうとする取組みをよく目にするが、はたして上手くいくものだろうか。

確かに大規模なイベントや映画やTVドラマの舞台になったことで観光客が押し寄せた結果、ホテルや商店が潤うことはあるかもしれないが、そんなことは一時的なものに過ぎない。

商店経営においてイベントや売り出しで集めた顧客が継続的な集客に結びつかないのと同じだと思う。
最近、Barをオープンさせた女性オーナーが、「人と人が出会える“場”を提供したい」と言っていたが、まともな商業者ならこのように自らの役割に真摯な姿勢で臨む。人の心を煽って稼ごうとするような発想を持たない。

観光振興によって経済効果を期待するのであれば、その観光スポットに滞留するに値する要因の有無であろう。それは観光客目当ての施設や店でもなく、“観光土産”でもないのは明白である。
地元の人たちに愛される店々であり、日常使いされるモノたちの有無だと思う。あるいは、非日常的な自然や街の佇まいかもしれない。
雑誌等で特定の地域の特集で紹介されるのは、地域で愛される店々や商品、そして素敵に思える地元の人たちではないだろうか。

観光商業の発想を断ち切って、地元民にとっての地元の魅力度を増していく発想に切り替えることの方が地域の再生、ひいては本当の意味での観光に結びつくと思う。
by stylejapan | 2012-08-01 09:15 | 地域再生
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