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文化の多様性に関する世界宣言
2001年11月、UNESCOの「文化の多様性に関する世界宣言」は、終戦直後の「世界人権宣言」に次ぐものと大きな評価を受けたが、日本では「生物の多様性・・・」の文字の方をよく目にするかもしれない。

この宣言は、地域のアイデンティティを消滅させることで人類の将来さえも脅かしかねないグローバリゼーションに対する警告であり、「文化の世紀」といわれる21世紀に一つの明確なコンセプトを与えたと言われている。

このことは地方の活性化を考える際にも、大切なモノサシになる。
地方の方が都会よりも、その歴史性・地域性を失い、どこに行っても同じようなチェーン店が並ぶ景色が続いているかもしれないと感じることがある。

チェーン店は画一化することで効率を最大限に発揮できるのだが、消費者側にはそれらの存在が当たり前になると離れていくという習性がある。いわゆる「コモディティ化」による“飽き”である。

何もない場所に、量販店やマクドナルドやスタバ、コンビニが出店すると話題になるが、話題に上らなくなると閉店してしまうことの繰り返しである。
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しかし、その間に酒屋や豆腐屋、飲食店、電気屋、パン屋、食料品店、本屋、文房具店など多くの専門店を廃業に追い込んできたことを忘れてはならない。

チェーン店は、内部に人間が入った“自動販売機”のようなものだが、それを便利だと感じるのと引き換えに文化の多様性を無くしていくことが問題である。

街づくりをどう行うのかは、このような過去を検証し、商業に関する理解を深め、地域の特色を見出さないと効果的な政策は生まれないと思う。

フランスが文化政策に熱心なのはよく聞くが、僕たちも祖先から培ってきた資産である“文化”をファスト化の波にさらわれないように意識を高めないといけないだろう。
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by stylejapan | 2012-03-18 01:45 | 生活創造プロジェクト
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