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セルフメディケーションの普及を目指して
医療ほど展望の難しいものはないかもしれない。
高度な医療技術の開発は、家計ではまかない切れない現実を進行させている。
このような状況が将来に対する不安につながっている割合も大きいのではないだろうか。
「医は仁術」として、はたして病人や家族にとっての味方として病気と戦ってくれるのか・・・この命題が常に取りざたされてきた。
しかし前にも述べたように医療技術者だけがそのような責務を負うのではなくて、旅客機のパイロットなども技術と精神力を磨いて安全なサービスを提供する立場にいる。ひいては他人に何らかの影響を及ぼす仕事は、すべて同様なことがあてはまることだろう。この発想からは本当の改革にはつながらないと思う。

観点を変えて医療問題を市民側に置くにはどうするかという発想が重要ではないだろうか。
そもそも病気は自分や身内に関わる問題であるから、これを他人任せにすること自体おかしいともいえる。

医療の複雑さは、ボタンの掛け違いのように初めになされるべきものがあまりにもなされていないことの結果でもある。もう一度全体を見渡した上で、問題を深く掘り起こせば複雑と思われてきた部分が解消するのではないだろうか。

医師の役割、薬剤師の役割、セルフメディケーションの普及・・これらはある意味単純とも言える。役割を明確にすることがスタートである。もちろん、その単純な中にも大きな問題が横たわっているが、まずはこれらの単純なことへの理解を促進することによって、老人医療や高度医療、分娩費等、人生設計に関わる医療費が軽減し、それとの引き換えに軽度の医療に対する負担をアップさせることであれば多くの国民が納得できるのではないだろうか。
by stylejapan | 2010-10-09 12:55 | Selfcareについて
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