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強い店、強い個
「商店街」という言葉は、住民や来訪者にとっては街へのゲートウェイとしての「場所」であるが、商店街組合という「集団」の組織を指すことがある。国による支援の対象も組合であった。補助金によってアーケードやカラー舗装、街灯などが整備されてきた。

元々はなにもない所に「強い店」が生まれ、その周辺に店が増えることによって「商店街」が形成されていったわけだが、今では廃れていても既存店から新たな出店に対して拒否反応があったり、特に同業者の出店ともなれば難しかったりする。

そして、この流れからは商店街の再生は不可能である。再生へのプロセスは、商店街形成の原点に立ち戻り、成功を目指してリスクを背負って挑戦する「強い店」が誕生し、そこにお客さんが集まり、さらに「強い店」が増えていく、「店が店を呼ぶ」という流れを作っていくことだと思う。

イベントにエネルギーを費やすよりも、期間限定の実験店舗の方が有効だと思う。目的は出店を促すためのデモンストレーションであり、「場所」の可能性を知ることにつながる。

「場所」としての商店街、「集団」の組織としての商店街、このあたりの整理が不可欠になる。

商店街に限らないが集合体として進化するためには「強いリーダー」の存在によるものではなくて、「強い個」の集まりであることが条件になる。個々の目的意識が明確であり、仕事を通じて社会へ貢献したいという想いが強さにつながっている。そして社会をより豊かにしたいという点で全体のベクトルが自然と共有されている。






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by stylejapan | 2017-03-18 20:30 | 生活創造プロジェクト
切磋琢磨の環境とフリーライダー
ある集団がそれぞれのメンバーの努力や貢献によって付加価値を産み出すとき、自分は何も貢献せず、他のメンバーの貢献によって得られた集団としての付加価値の恩恵にはあずかる人のことを、集団の利益に“タダ乗り”する人という意味で「フリーライダー」といい、本来は社会学や経済学などで使われる学術用語。

集団の秩序は、価値観の共有や協力行動によって形成されるとするが、アメリカの経済学者であり社会学者でもあるオルソンは「人間のエゴイズムの本性」によってフリーライダーの参加を批判した。オルソンは著作「集合行為論」において集団の秩序は、こういった利己的で貢献意識の弱いフリーライダーが増加することによって崩れやすくなるという警鐘を鳴らした。

参加することによって報酬が得られない集団においては、個々に目的意識が明確にあり、社会全体に貢献しようとする協力行動そのものへの使命感を持っていることが条件になるが、マズローの「人間性の本質」において低次の欲求に挙げられている「所属の欲求」を満たすために参加することもあり、その場合は集団を「仲良しクラブ」に導くことがある。

フリーライダーを防ぐには、互いが切磋琢磨できる機会と互いを健全に批判しあえる人間関係の重要度が社会科学の研究でも証明されている。







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by stylejapan | 2017-03-10 05:31 | 生活創造プロジェクト
「場」の進化に貢献できる人、困った人
フランスの劇場で起こったテロによって妻を失った記者アントワーヌ・レイリーは、自身のFacebookに次のようなメッセージを投稿した。「僕は、君を憎まない。金曜日の夜、君はかけがえのない命を奪った。君は僕の人生最愛の人で、僕の息子の母親の命を。それでも君は僕の憎しみの対象にはならない。君が誰なのか知らないし、知りたいとも思わない。だから僕は君に憎しみを贈りはしない。君はそれを望んでいるだろう。でも君に対して憎しみや怒りの気持ち抱くことは、今ある姿に君を育てた無知と愚かさを受け入れるのと同じことになる。君に費やす時間はもう無い。昼寝から目覚めようとしているメルヴィルを見に行かなくちゃならない。メルヴィルはまだ17か月にもなってないんだ。彼はいつも通りにごはんを食べるだろうし、僕らはいつものように一緒に遊ぶ。そしてメルヴィルはこれからもずっと幸せで、自由であることによって、君たちを脅かすことになる。君はメルヴィルにとっても、憎しみの対象にはならないのだから」。

この記者の場合、物理的、肉体的、また精神的に攻撃を受けたわけだが、それに比べて日頃の人間関係で相手がこちらに視線を向けてきた、イヤミを言ってきた、非難をぶつけてきた、として、記憶に刻んで、思い出して、相手を裁いて、攻撃して、という精神状態に陥りがちな人は困った人たちである。

また、自分のことを認めてほしいといった承認欲求、あの人とは話が合わない、分かりあえないという不満、不快な過去の体験など、これらは不満の自己発電でしかない。仕事でもスポーツの試合でも、ここに意識が向く人は上手くいかない。

そしてまた、心地良さだけを求める人も、仕事がうまくいかないことが多い。人間関係が苦手、人の目が気になる、失敗して落ち込んでしまうことも多いだろう。つまり感情に振り回されている人たちだと思う。

快も不快も一時期な出来事でしかない。快や不快の感情に左右されない人は、忘れ上手かもしれないが何よりも自分にとっての目的、目標があるからこそ、それらを意識せずに進化していくことが出来る。このことから集団で構築した空間によって変化を起こすためには、感情面での切り替えが早くニュートラルな精神状態を意識しているメンバーだけで構成されることが理想である。














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by stylejapan | 2017-03-09 18:38 | 生活創造プロジェクト
「場」のエネルギー
ミーティング、そして展示会は、それぞれが持つエネルギーを結集して、その総和よりも大きな推進力を発揮することを目標にしている。

ジョークを飛ばしてもいいし、カジュアルな語り口調でもいいし、堅ぐるしくなくても楽しく発言していい。

だが、発言の中身は明確にしないといけない。つぶやきのような発言や語尾があいまいな発言は、次に発言する人の勢いをそぐことになる。さらに沈黙は「場」からエネルギーを奪いかねない。

発言することは、「場」にエネルギーを提供することだ。「場」のエネルギーを受け取ったら、「場」にエネルギーを戻す。展示会も同様である。それぞれが自分のエネルギーを「場」にプラスすることによって、それらが増幅し「豊かな空間」をつくることが出来る。







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by stylejapan | 2017-03-05 05:15 | 生活創造プロジェクト
社会との関係性
日本の社会では、会社や学校という箱を離れたら、個人として再び社会に居場所を切り拓くことが難しいと考える人が多い。

外国と違って日本の場合は、学校を出たら就職への道が今でもあるが、仕事について何も分からない人をトレーニングして一人前にしていくプロセスは世界的には珍しいことで、仕事が出来るから雇い入れるが常識のはずである。

それからすると、居場所を失っても「また築けばいい」といえる。そのときに「自分のことを分かってほしい」では社会との関係は築けないと思う。自分のことを理解してもらうことによって関係性を築いていこうとするのではなくて、「社会の一員である自分」 として具体的にどう社会に貢献していくのか、その姿勢や努力が大切になると思う。

社会的自分の居場所は、失敗と挑戦を繰り返しながら仕事を極めていく姿勢の中で築かれていく。

また、このことはブランディングにも共通するはずである。









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by stylejapan | 2017-03-02 00:43 | 生活創造プロジェクト