ブログトップ
<   2015年 11月 ( 12 )   > この月の画像一覧
新たな価値観の提示
優れたコンセプトとは、今までの概念(パラダイム)の転換を図ろうとする独自性のある概念であり、考え方の転換と新たな行動への動機づけを図るものである。
e0025086_07140316.jpg
オーディオ音楽はどこかに座って聴くものだと誰もが思うでもなく思っていた(無意識のパラダイム)ものが、「いつでもどこでも手軽に音楽を楽しむ」をコンセプトに1979年に発売されたソニーの「ウォークマン」が登場し、「外に音楽を持ち出す」というリスニング・スタイルの変革を起こした。

「コンセプト」は、モノやコトの普遍的な意味というよりも、モノやコトをとらえる新しい視点や観点、そして、この視点や観点によってみえてくる因果関係を表すものである。

社会学者のタルコット・パーソンズは、コンセプトをサーチライトにたとえている。
サーチライトの光というのは、新しい視点であり、その光(=視点)によって、照らされた物事の関係性をコンセプトと考えた。

「お客さまにとっての価値」と「社会を良くするための価値観」という志を統合したところにコンセプトは存在している。そして、コンセプトには「意思決定のよりどころ」という大切な役割がある。

e0025086_11545265.jpg






[PR]
by stylejapan | 2015-11-30 07:14 | 生活創造プロジェクト
地動説
常態化したものの見方や認識を変えるのは、問題意識を抱きその転換を実行する人物や集団の“より良くしたい”という想いによる賜物である。パラダイムは、通常、“天動説”のように一つの有力なものがあるだけであり、人々はそれがある特殊なパラダイムであると気づくことはない。そのことを「無意識のパラダイム」という。

e0025086_07541914.jpg

同様に「活性化」とは、今を支配する行政や企業などが提供する「サービス」の内容を大きく転換させることだと言えるだろう。ものごとを面白く考えられない人による「常態化したやりとり」を本来の「あるべき姿」に転換することが「活性化」ともいえるのではないか。

「あるべき姿」を思い描くには、様々な経験や学習の中から共通項を見い出していく中で本質に到達するプロセスが必要になる。そこから得られた本質から「コンセプト」が生まれ、それをもとに行動する中で共感する人たちが生まれてくれば、「あるべき姿」の実現が可能になるだろう。

それぞれが「あるべき姿」を思い描き、本質を探究しながら進化していく、そのような社会は素敵だと思う。








[PR]
by stylejapan | 2015-11-28 07:58 | 生活創造プロジェクト
柔らかな発想~専門バカからの脱皮
「抽象化」とは、事物または表象からある要素・側面・性質を抽出して把握することをいう。
例えば、「ライオン」「シマウマ」「トラ」「ニワトリ」がいた場合、「動物」という概念でくくったり、「肉食」と「草食」、「四足歩行」と「二足歩行」などの共通する側面でグルーピングするのが抽象化である。
e0025086_01044213.jpg
そして、抽象的思考とは物事を大きな概念(まとまり)で、広い視点で捉えることいい、抽象的思考をするためには、物事の目的や意味、本当に大切なことを考えなければならない。「対象物の特徴をつかみ、枝葉を切り捨てた本質をとらえる」思考力を抽象化思考力という。
e0025086_01091618.jpg
「具体例」「具体性」「具体的な方法」など、“具体的であること”を求める人がいるが、具体性のみを追い求めることは、枝葉ばかりに囚われ、本質を見失うことにもなりかねない。
e0025086_01101684.jpg
歴史上で天才と呼ばれる人は、複雑で難しいことを抽象化した人たちである。複雑極まりない自然の現象を、ニュートンはたった三つの法則でほとんど説明がつくところまで奇跡的に抽象化した。
e0025086_01060608.jpg
売上の80%を占めているのは、20%の製品、20%の顧客。真面目に働いているのが20%、働かないのが80%。仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。これらの「パレートの法則」も複雑な事象から共通項を見い出した抽象化である。
e0025086_01110781.jpg
深いところまで抽象化する事によって、モノゴトの本質を見抜き、他との共通点を発見する事ができるこの思考法が身に付くと、何を見てもそこから有益なヒントを得ることができる。業界が違っても活躍できる人は、自分の持っている経験や知識を「抽象化」し、汎用的に利用できるレベルに深めているからに他ならない。逆に、これは自分の業界とは関係ないとしか思考出来ない人は、抽象化力を鍛える必要があるだろう。抽象的な「本質」さえ捉えていれば、どんな具体的な行動にも落とし込むことができる。だから、一見関係なさそうなジャンルの中にこそ、本当のヒントがあったりするものだ。

e0025086_01133659.jpg
抽象/ちゅうしょう《名・ス他》
多くの物や事柄や具体的な概念から、それらの範囲の全部に共通な属性を抜き出し、これを一般的な概念としてとらえること。









[PR]
by stylejapan | 2015-11-26 01:15 | 生活創造プロジェクト
「新しい活動体」を継続するには知恵を要する
1.面白い人が面白いことを始める
2.面白い人たちが集まってきて、新しいことにチャレンジする
3.新しいことが評判になり凡人も集まってくる
4.住み着いた凡人たちが、面白くないやりとりをし始める
5.面白い人たちが見切りをつけていなくなる
6.残った凡人たちが面白くないやりとりを続ける
7.古参が幅を利かせるようになり緊密なコミュニケーションを強いる
8.ウチとソトの間に垣根を作り、出る杭は打つ



e0025086_00593541.jpg
e0025086_00513976.jpg

e0025086_00392969.jpg

e0025086_00400449.jpg
e0025086_00402987.jpg
e0025086_00410221.jpg
e0025086_00413215.jpg
e0025086_00415723.jpg
e0025086_00433145.jpg
e0025086_00442798.jpg
e0025086_00445718.jpg
e0025086_10330776.jpg
e0025086_00523407.jpg
e0025086_00372703.jpg









[PR]
by stylejapan | 2015-11-25 00:54 | 生活創造プロジェクト
「新しい活動体」の形成
世界中の「都市」を動かしているのは、行政や企業などが提供する「サービス」であるといっても過言ではない。
e0025086_08062922.jpg
この「サービス」が時代性や現代の暮らし感覚に適合していないとしたら、それが社会的課題であるといえよう。
e0025086_08072998.jpg
地方の負のスパイラルの背景にあるのが都会との「情報格差」と情報を必要としない風土だと思う。

e0025086_08082693.jpg
「町の書店はその町の民度を表す」とも言われるが、経済合理上「売れる本」しか置けないのは当然であるために、地方の書店にはファッションやデザインなど情報の鮮度が売り物の書籍や雑誌が極めて少ない。そのことは、新しい情報を求めていない風土があることを意味する。
e0025086_08041810.jpg
都会で暮らしていれば、雑誌に頼らなくても街ゆく人たちの服装や専門店の売場を目にするだけでも最新情報に触れることができる。情報格差による進むべき方向に誤りがある限り、町も産業も下降線を是正できない。

e0025086_08045987.jpg
それらを考え合わせれば、地方の活性化にとって必要なことは、官民が力を合わせて「情報格差」を是正する動きを取ることであり、さらに障害となる内向きの風土からの影響を受けない「新しい活動体」を形成することだと思う。

e0025086_08055586.jpg
その「新しい活動体」が成功する要因は、それを構成する官民の「個」の人間力が強いことが条件になる。
e0025086_08124004.jpg
e0025086_08135957.jpg
e0025086_08170864.jpg
e0025086_08143952.jpg
e0025086_08164229.jpg
e0025086_08152927.jpg
e0025086_08160752.jpg
e0025086_08184651.jpg
e0025086_08200394.jpg







[PR]
by stylejapan | 2015-11-24 08:21 | 生活創造プロジェクト
経済活動=自己実現
インテリア、生活雑貨系ライフスタイルショップがアパレル販売を定着させている。いずれも来店動機はアパレル購買ではなく、ショップコンセプト。客は店の生活スタイルの考え方に共感し、それに沿ったファッション品を購入しているのが特徴だ。(繊研新聞)


e0025086_11383991.jpg
「このブランド(店)の考え方に賛同できる、このブランドの考え方は自分のライフスタイルにぴったりだ。」と言うブランドの価値そのものについて消費者が目を向けるようになった。まさにマーケティング3.0である。

そして、これからの時代は、新たなマーケティング4.0の概念が必要になる。ひとことで言うなら、自己実現をめざすマーケティングである。

日本はマーケティング発想が弱いといわれるが、それは「良いモノさえ作れば売れる」という声をよく耳にするからである。特に地方社会では多いと思う。しかし、マーケティングは経済学に心理学を組み込んだものである。

今のマーケティングでは、ブランドが社会全体をより良くするために存在することが目標であり、それを実現する新しい方法が、自己実現であるというのがマーケティング4.0の概念である。

自分の信じることを現実化することで社会が良くなる。そのことが自分にとっての自己実現につながる。そのような経済活動がマーケティング4.0である。







[PR]
by stylejapan | 2015-11-17 11:41 | 生活創造プロジェクト
「思考」の問題
マーケティング3.0においては、「顧客満足」だけでなく、「世界をよりよい場所にする」という高次元な目的が求められるとしたが、環境問題、格差など様々な社会的課題が顕在化し、消費者の社会意識が高まる中、消費者の企業に対する期待も製品やサービスだけでなく、その企業がどのような理念や考えを持っているのか、どのように社会を良くしようとしているのか、企業の社会に対する「思考」に対しても関心が向けられている。

e0025086_07532557.jpg

そのことは、日常生活においての人と人との信頼関係が生まれるのと同様である。今の時代に対して、社会が抱える課題に対して、生き方を素敵にすることに対して、どのような「思考」を持っているのか、そのことによって付き合うべき対象となるのか、そうでないのかの判断材料になる。

自社の商品やサービスを直接売り込むことにしか関心がないようでは、ブランド構築は不可能といっても過言ではない。
また社会的課題に関心があるかのような“見せかけ”は、いとも簡単に見抜かれるのがソーシャルメディア時代の特徴である。フェイスブックやブログ、ホームページなど様々な情報ソースから、「思考」を多角的にチェックされることになる。

逆に、自分の社会的役割を見つめながら自己の可能性を実現したいとする「自己実現」の欲求を持つ人であれば、それに相応しい評価を獲得できるチャンスがある時代になったと思う。








[PR]
by stylejapan | 2015-11-15 07:54 | 生活創造プロジェクト
自己実現欲求の充足
e0025086_17003308.jpg
自己実現欲求とは、「マズローの欲求5段階説」の最上位にある欲求である。

マズローの基本的欲求は、低次から高次の順に、
(1)食欲や睡眠など「生理的」欲求、
(2)身の安全を守りたいなど「安全と保障」の欲求、
(3)家族や他者と親しくなりたいなど「愛・集団帰属」の欲求、
(4)他者から尊敬や承認を受けたいという「自尊心・他者による尊厳」の欲求、
そして、ここまでの欲求がある程度満たされた後の、
(5)自分に最も適する達成すべき活動を見つめ自己の可能性を実現したいとする「自己実現」の欲求という5段階からなっている。

コトラーは、これからの企業は、個々人の「人間としてなりたいものを追求する」「自分が何者かをはっきりと示せるようになりたい」という「自己実現欲求」にフォーカスしていくべきであるとインタビューで答えている。

e0025086_16344050.gif

製品の機能的価値を提案する製品中心のマーケティングが「マーケティング1.0」、機能的価値に加えて感情的価値を提案する消費者志向のマーケティングが「マーケティング2.0」、そして製品の機能的価値、感情的価値に加えて、企業としてのビジョンなど精神的価値を提案し、世界をより良い場所にすることを目的としたマーケティングが「マーケティング3.0」である。

マーケティング1.0:「製品中心のマーケティング」
産業革命期の生産技術の進歩によって生み出された。
産業革命時代、すなわちコアテクノロジーが工業用機械だった時代のマーケティングとは、工場から大量に生み出される製品を市場に売り込むことであった。
マス市場向けに単一製品を大量生産することによって、生産コストをできる限り低くし、価格を下げることで、市場の拡大と市場シェアの獲得を図っていた。

マーケティング2.0:「消費者志向のマーケティング」
情報技術とインターネットがコアテクノロジーになった時代に登場した。
消費者は十分な情報と知識を利用して、類似の製品を簡単に比較することができるようになり、自分の好みに合わせて製品やサービスを選択することができるようになった。
消費者の嗜好は一人一人違うため、製品やサービスも個人に合わせた価値を求められるようになった。
マーケティングの役割は、市場をセグメント化し、特定のターゲットに向けて他社より優れた製品を提供することにあった。
しかし、このような消費者中心のアプローチは、消費者がマーケティング活動において、受動的であるという見方を暗黙のうちに前提にしてしまう。
機能面での満足を充足できても、精神面での満足を充足させることは難しい。

マーケティング3.0:「価値主導のマーケティング」
ニューウェーブの技術によって形成された消費者の集合知と企業が協働するようになり、商品やブランドは企業が一方的に作り上げるものではなくなっている状態。
もはや、消費者は企業によってコントロールされる受動的な存在ではないのである。
消費者は自発的に世界をよりよい場所にしようと活動し、自分たちの問題を解決しようとする。製品やサービスも、このようなマインド・ハート・精神を基準にして選ばれるようになる。
そのため、マーケティング3.0においては、信頼関係や感情的な結びつきといった関係を構築することは望ましい。
マーケティングの役割として求められているのは、消費者をコントロールすることではなく、むしろ消費者との協働によって消費を含めたあらゆる人間活動の高みを目指し、世界をよりよい場所にして行くという姿勢・心意気なのである。

マーケティング4.0は、2014年にフィリップ・コトラー教授がマーケティング3.0の次なる段階として新たに提唱した「自己実現欲求(Self-Actualization)の充足」を目指すマーケティングである。


夢なき者に理想なし、

理想なき者に計画なし、

計画なき者に実行なし、

実行なき者に成功なし、

故に、夢なき者に成功なし。(吉田松陰)











[PR]
by stylejapan | 2015-11-14 17:01 | 生活創造プロジェクト
「個の自立」と「社会的連帯」の精神
グローバル市場における競争の激化によって、これまで日本経済を支えてきた大企業といえども国内工場のリストラ、子会社の統合、他グループとの部門統合といった「再編成」を余儀なくされている。地域経済は、この点からも大きな打撃を受けている。

e0025086_07252706.jpg
さらに社会構造の変化が追い打ちをかける。「少子化」、「高齢化」、「人口減少」社会が着実に進行する。若年層を中心に非正規雇用者が増え、低い賃金水準が続くことから個人消費・経済成長を支える「中間層」が縮小してゆく。家族やコミュニティが崩壊し、地域社会の安定性にも支障が出てくる。農山村の過疎化は止まらない。

21世紀は、ITなど、科学技術がかつてない速度で進化し、世界の人々が直接つながり、情報が瞬時に共有され、経済のグローバル化が進展する時代である。社会の構成と様相が大きく変化し、既存の体制では対応できない複雑さが出現している。消費者の「個性化」が進み、大衆から「個」の時代へ変化する。また、地域構造は変化し、大都市部への集中はおさまらないものの、「地方分散型社会」、「地域発ブランド」などが新たな潮流として芽を出してくる。

そうした時代の変化に対応し、新しい時代を先取りする地方の中小企業を見てみると、その多くは一旦、親元を離れた息子や娘の活躍によるものが多い。そのことについて考えてみたい。

戦後の日本は、戦前から続く「家父長制的社会」をそのままに維持して、「個」を社会のくびきに繋ぎとめたままでアメリカ的資本主義を受け入れ、それを発展させてきた。その結果、経済的発展によって旧来の「家父長制的社会」の統制力は弱められたが、地方では今なお、「個」が「個として自立」する気概も価値観も持てずに「家父長制的社会」が色濃く存続している。

戦後の資本主義の発展は、「個」の価値を尊重することを促し、「個」が自立する傾向を助長してきた。「個」の成長は不断に「家父長制的社会」構造とぶつかり、それを乗り越えてさまざまなライフスタイルを生み出してきたが、地方社会は「家父長制的社会」を乗り越える道を獲得して来なかったと思う。

地方の活性化のためには、既存の社会風土のもつ負の側面を直視して、それを「個の自立」と「社会的連帯」の精神に基づいて組替えることが課題になる。
誰が時代の変化に対応できるのかは自明のことであり、突破口は「個」の勇気ある判断と行動以外にないはずである。

「社会が健全に機能するためには、それを構成する人たちが一致団結するのではなくて、ひとりひとりが自立することです。」(アインシュタイン)










[PR]
by stylejapan | 2015-11-12 07:32 | 生活創造プロジェクト
concept/基本思想
新製品を作ればピンチを切り抜けることができるという考えは、今の時代では通用しにくい。その場合は、力を入れる場所を間違えているのではないか自問自答したほうが良いと思う。

e0025086_23223050.jpg
また、今までは作り手が商品のコンセプトや特徴について一方的に伝えていただろうが、これからの時代、作り手にとって大切なことは、「コンセプトが明確な商品」を生み出すことである。それを支持するかどうかは消費者自身が決める。つまり、「消費者主権の時代」であることを認識しなければならない。

コンセプトが大切な理由は、どういう人がどういう気持ちで作っているのかが、消費者にとってすごく重要になるからだ。その印象というのが、とりもなおさずブランドの構築につながる。

自分たちはこういう気持ちで、こういうセンスでモノづくりをやるという想いを表現し続けることによって、消費者の頭の中にブランドという印象が根づいていく。これを続けることがブランディングという“現在進行形”の活動である。

その意味で、「新しさ」より「普遍性=定番」に価値を置くモノづくりこそがブランディングにつながると思う。










[PR]
by stylejapan | 2015-11-09 23:23 | 生活創造プロジェクト