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社会に属する
幕末の動乱期、戦後の混乱期、そして現代の変革期、そのようなタイミングに社会を良い方向に導くことに精力を傾ける人が多く出てくると思う。
僕の周りでも、仕事と社会貢献を合わせて考える人は多い。
世の中が大変な時期だから、そこで自分をどう活かせるかを考え、自らが価値があると思えることに意識を高め、自分と社会との関わり方を模索している。

ブラジル・リオ・デ・ジャネイロ生まれたヴィニシウス・ヂ・モライスは、1950年代後半、アントニオ・カルロス・ジョビンらとともにボサノヴァを生み出した立役者の一人であるが、当時のブラジルは新首都ブラジリアを形成するなどして社会は混乱していた。そんな中で、役人でありながらも詩人としての才能を持っていた彼は、創作活動を文学から音楽の詩へと転換させ、ボサノヴァによって社会に一定の“まとまり”を生み出そうとした。
自らをどのようにして社会に属させるかに腐心し、自宅を当時では珍しい“オープンハウス”として開放した。
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◇Vinicius de Moraes

今年は「絆」という文字がクローズアップしたが、人は社会の中にどう自分を属させるかという課題に邁進するしか、心の満足につながらないのではないだろうか。
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by stylejapan | 2011-12-30 10:58 | 生活創造プロジェクト
商業に対しての無理解が原因
アメリカでも、大規模店が出店⇒経営を圧迫された地元の商店街が衰退⇒その後、不採算を理由にその大規模店も閉店⇒結果として地域の商業活動が破壊されて地域住民が買い物難民となると言う傾向は強まっている。

日本では、商店街の店舗は、最盛時の1997年(平成9年)に比べると約半数の5万店も減少しており、商店街自体も400か所近くが減少している。商店街の「シャッター通り」化や身近な店の消失は、特に高齢者などの交通弱者に影響を与えている。また日本国内でも、商店街衰退の原因となった大型店舗が撤退することで、上述したアメリカのケースと同様の問題が生じている。
これらは商業に対する理解不足から、大型店の進出を歓迎した結果だと思う。

会社員時代に宣伝部に所属していたことがあるが、宣伝に関することも素人から口出しされやすいのと同様に商業に対しても、その役割や商業の流れを熟知していないにもかかわらず、口出しされやすい対象だ。
身近にあるからといって、その分野に理解が伴うわけではない。
スポーツに例えれば、観るのとやるのとでは大きく違うのと同じだ。

商業を生活文化として捉え、丁寧に施策を考える風潮はいかにして生まれるだろうか。
少なくとも街づくりと合わせて考えるべきだと思う。
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by stylejapan | 2011-12-29 07:35 | 商店街の活性化
行政の成果目標
時代は大きなターニングポイントを迎えようとしている。
我々が生活するにはお金は欠かせないが、お金のために生きているわけではない。
もしも、お金が目的となれば、すべてそれに従わなければいけないシステムができてしまう。そのことを良しとするなら、まさしく人間性の崩壊につながってしまうだろう。

今、大切な課題は社会や人にピュアな「想い」の有無だと思う。そのことを現実離れした話だと言う人がいるかもしれないが、ビジネスにおいてもその方がスムーズに信頼の獲得につながるだろう。
時代は物質よりも精神的に豊かな社会を求める傾向にある。
年間に3万人以上の人々が自殺するような社会はまともではない。

様々な地場産業がビジョンを持てなくなってしまったのは、何かを生み出そうとする純粋性が失われたことだけが理由ではない。モノ作りが“お金”に支配されてしまったため、「なぜモノをつくっているのか」という本質的な意味を棚上げしてしまったからだ。

全国でシャッター街化が広がる中、商店も本来は、“本”が好きで、“帽子”が好きで、“洋服”が好きで始めたはず。その想いの純粋性に対して、人はひきつけられたはずである。

本来、地域の豊かな暮らし、誇りの持てる仕事をいかに創出していくかを考える行政までもが“お金”を成果目標にするべきだろうか。
行政組織こそが社会性の尊さを堂々と公言して違和感の無い組織だと思う。これからの社会は“お金”優先ではなく、ピュアな“想い”が軸になければ誰も支持しない時代ではないだろうか。
皆が希望を持てる社会にするために、皆で取り組めることは沢山あるように思う。
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by stylejapan | 2011-12-27 12:51 | 生活創造プロジェクト
開かれた医療を目指して
「薬局」という名称は、調剤を主に行ういわゆる調剤薬局だけを指すものではない。調剤室を備えるなどの施設基準を満たし、薬局開設許可を受けていれば、ドラッグストアも薬局である。

薬局の役割には大きくはふたつある。
ひとつは、副作用を未然に防ぐこと。
ふたつ目は、自己治療(セルフメディケーション)のサポートである。

長年にわたって、薬局および開局薬剤師と生活者との間には高い垣根があると思う。
約20年前、当時の薬務局長は“調剤薬局”という名称の使用は、「薬局」が調剤を担っているということへの誤解につながる、また、病院の前での調剤薬局の乱立は“医薬分業”のイメージを間違ったものにするとの見解を出し続けていた。

副作用を未然に防ぐには、薬についての社会教育を浸透させなければならないが、例えばOTC薬(個人で買える医薬品)の薬効別分類数は一般の人々が想像するよりも驚くほど少ない。
さらに副作用の発現を未然に防ぐには、薬の重複、薬の飲み合わせ、疾病を含む体質との問題、食事との相互作用のチェックが欠かせないが、特に重複や飲み合わせのチェックのためには、服用する薬の「一元化管理」が基本的な考え方だ。
それゆえに、病院の門前薬局の存在は、一元化管理が徹底しないために“医薬分業”のイメージを間違ったものにするとの指摘につながっていた。

これらのことを誰が社会の中での一般常識として浸透させるのだろう。
薬に従事する人は、そろそろ物事の本質の打開に向けて腰を上げる時期ではないのだろうか。
自らの仕事に対する真の“想い”が無いのはさびしいことだと思う。
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by stylejapan | 2011-12-27 12:11 | Selfcareについて
商店街の何を補助するのか
「補助」とは、「不足しているところを補い助けること」である。
加えて、補助金を使って取り組む事業の評価基準には、この事業に取り組むことで商店街が将来的に補助金不要という状況に近づけるかどうかというモノサシをあてるべきだと思う。
それゆえに、商店街の活性化という課題に対して、不足しているのは何であるのか、そのことを度外視して施策を考えてはいけない。

一時、行政主導の商品券がブームになった。そういう特典があれば、店に来てくれるという幻想を抱いている。その商品券を使って商店街で10%多く買い物が出来るならば、お客は来るという風に考えている。実際、そうかというと、「買いたいものがない」などと言われてしまい、商品券を買って損をしたなどとまで考えられてしまう可能性だってある。
商業への無理解が、全国にシャッター街を構築したことを忘れてはならない。

商店街の活性化のテーマとして、「素敵な店が立ち並ぶ商店街」をめざす以外の道はありえない。
組合も行政も「個店の活性化」を主たる事業とすべきだと思う。
しかし、誰も個店を繁盛に導くような対策の処方を持っていない、というのが実態かもしれない。
だからといって、その事を抜きにして「商店街の活性化」を論じる、論じてかまわないという暗黙の了解、問題の本質から遠ざかった発想があってはならない。
物事の本質から逃げずに探求することで得られるのが真の政策だと思うからだ。

活性化策の軸は、商業に従事する「人間の活性化」以外にはありえない。
それらを「素敵な店が立ち並ぶ商店街」に向けてのプロセスの中にいかにして組み込むかしかないだろう。
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by stylejapan | 2011-12-27 11:26 | 商店街の活性化
イノベーションを育むプラットフォームづくり
長崎県で設立された「ながさき茶ネットワーク」は、茶業の未来を築き上げていく決意を表明した70名の生産者で構成されている。そこでは情報交換のための連携だけでなく、生産から流通・販売まで取り組むプロジェクト活動を展開している。

奈良県でスタートした「空中大和茶カフェ」の取り組みも、煎茶の未来に想いを持った生産者が「急須で淹れる煎茶文化」の普及を軸にして、それぞれのブランド化にまで到達しようとするプロジェクト活動である。

また、同県では、「奈良ブランド」事業や「魅力あるお店づくり」事業、ならびに製造業の製品開発を課題にした「イノベーション研究会」などがある。

滋賀県の信楽では窯業を中心にして、そこに茶の生産者が加わり、あらたなプロジェクトの動きがある。

これらのプラットフォームづくりには、自治体または公的機関が関与している。

従来のような、業界団体に補助金を出してイベントやPR活動を中心に行うものではなくて、モノづくりや店づくりに「社会から支持される想い」を持つ参画者が自主的なクラスターを構成して、個々のブラッシュアップを通して自らのイノベーションにつなげようとするものである。
そこには、個々の活動やその進展ぶりを知ることがもたらす刺激や発想の転換が得られ、また競争心の芽生えなどがある。

切磋琢磨が無い世界はどうしても澱んでしまうのが世の常である。
自治体組織もまた他県の自治体組織と連携しながら、他方では刺激と切磋琢磨が起こりうる環境作りが有効ではないだろうか。
活性化している状況には、そのようなプロセスが絶えず存在している。
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by stylejapan | 2011-12-19 10:39 | 生活創造プロジェクト
TEIBAN展~起業につながる土俵づくり
消費者とは、言うまでもなくモノやサービスを消費する人のことである。
たいがいは金銭との交換によってである。
だから、お金が沢山あれば、モノやサービスをいくらでも消費できる。そして、金額に見合ったモノやサービスが受け取れない場合はクレームを言ったりする。

しかし、お金を払い、モノやサービスを受け取る状況だけがすべてではない。
現代人は生まれてから死ぬまでの間、さまざまな物事を他人にゆだねる傾向があるが、本来は自分でやれることことの方が多い。
また、そのようにしなければ、自活の精神、相互扶助の精神が弱ってしまうだろう。
やれることは自分でやることを土台にして、それぞれが社会的役割を果たし、そのことで互いを敬う社会が理想だと思う。
自立、自活を前提とした社会を目指さなければ、あらゆる場面でクレーマーが登場するかもしれない。

TEIBAN展は、それぞれでやれることはそれぞれで、皆でしかやれないことやるをを信条としたい。
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by stylejapan | 2011-12-12 08:08 | 生活創造プロジェクト
判断のゆくえ
「郷に入れば郷に従え」という言葉があるが、国や土地によってそれぞれの文化があるわけだから、文化が異なる場合は判断も異なってくる。
年代や経験によっても、判断は異なってくる。
そのようなことを前提にして地域の活性化を考えた場合、それらを担う者にとって判断力のブラッシュアップが欠かせないと思う。
しかも「公共性」を軸にした判断力だ。

時代の流れ、マーケティング、デザインに関することには知識を養って高まる部分も多い。
もちろん、経験を伴わないと得られないことが多いのは言うまでもないが、その場合は経験者の意見を聞くことが大切だろうし、その際には実際の実力を有する経験者が否かを見極める判断力も必要になってくる。

そして、議論すべきことは、目指すゴールの設定についてであろう。
ゴールイメージがなくて、細かい施策を展開していくことはエネルギーの浪費だと思う。
ゴールがあることで、軸が出来、集中力やスピードも向上する。判断の善し悪しも露呈しやすくなるだろう。
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by stylejapan | 2011-12-11 10:55 | 生活創造プロジェクト
TEIBAN展という土俵 その2
TEIBAN展は、よくある“展示会”とは異なる。
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日本が元気を取り戻す“源”のひとつが地方にあることは間違いないが、課題も多いし複雑だ。
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複雑な物事に目を向けなければ、地方には磨けば輝く原石は沢山あるように思う。
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そんな中で、地方特有の課題、活性化を阻む要因を想定しながら、現状から良い方向に突破しようとするのが、この“土俵”である。
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いわゆるPRでもなければ、ビジネスマッチングでもない展示会だ。
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イノベーションにつながるプラットフォームを目指している。
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そのプラットフォームの質を高めているのが行政マンだ。
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製品や技術、あるいは歴史や伝統を前面に出すのではなくて、仕事に対する自らの姿勢を他人が理解できるように表現していくことに重きを置いている。
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そのために掲げているのが、「作り手と使い手の垣根を取り払う」というテーマだ。
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モノありきではない。生活を豊かにする文化を支えるモノとコトの提案だ。
もちろん、それを伝えるには、その仕事に情熱を持っているという真剣さは欠かせない。
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情報化社会の進展により、ややもすると人間性が軽んじられる傾向があったりするが、健全な社会は人と人とが互いの役割(仕事)に一定の理解と信頼を醸成しながら、まとまりを形成していくことが理想だと思う。
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少なくとも、モノを作る、販売する、あるいはサービスを行う・・・それぞれが信頼のおける役割を果たしていないとすれば、希望の持てない社会にならないだろうか。

このTEIBAN展での特徴の一つに他の出展者のブースを手伝う姿がある。そこには地方の“相互扶助”の精神がみてとれる。
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各々でやれることは各々でやればいい。皆でやれることをやるのが、この“展示会”の特徴だ。
展示会を終えても、結果に対する満足感ではなくて、次のステップへのモチベーションにつなげていくことが大切だと思う。地域の活性化に向けての政策面での大きな課題の一つである「継続性」を生み出すためにも、皆で新しい流れをつくろうとする共通認識が欠かせない。
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ブラッシュアップや実験を繰り返すためのプラットフォームを提供することによって、県民から慕われ、県外からは憧れの対象を生み出す状況を戦略的に創出することが出来る。
その際の課題は、「良い方向への流れ」を作れるか否かだと考えるからだ。
「良い方向への流れ」がスタートすれば、それを継続することで活性化へのうねりが出来ないか。
同時に地域が良くなるだけではなくて、日本を元気にするというくらいの“志”を持ってやることが出来たなら、それぞれと全体への「共感」は間違いなく生まれると考える。
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by stylejapan | 2011-12-05 18:47 | 地場産業の活性化
TEIBAN展という土俵
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by stylejapan | 2011-12-02 20:40 | 地場産業の活性化