経済が成長を続けていた時代の日本では、どうすれば成果があがるのかがわかりやすく、リーダーがやり方を示し指示・命令していれば、部下の頑張りで自然と成果は出たが、今のような成熟した社会環境では創意工夫とスピードが絶対不可欠のため、ひとりのリーダーが引っ張っていくようなやり方では成果につながらない。
スポーツの世界でも、いち早く体育系の体質から脱皮したところから強くなってきている。そこでは、先輩後輩の上下関係を後退させ、個々と集団が成果を出すためにはどうするかをメンバー全員が考え実践すると同時に、お互いを動機づけ、全員が活躍しやすい環境を協働して整備するというリーダーシップが発揮されている。
リーダーシップとは人を引きつけることではない。そのようなものは煽動的資質にすぎない。仲間をつくり、人に影響を与えることでもない。そのようなものはセールスマンシップにすぎない。(ピーター・ドラッガー)