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切磋琢磨の環境とフリーライダー
ある集団がそれぞれのメンバーの努力や貢献によって付加価値を産み出すとき、自分は何も貢献せず、他のメンバーの貢献によって得られた集団としての付加価値の恩恵にはあずかる人のことを、集団の利益に“タダ乗り”する人という意味で「フリーライダー」といい、本来は社会学や経済学などで使われる学術用語。

集団の秩序は、価値観の共有や協力行動によって形成されるとするが、アメリカの経済学者であり社会学者でもあるオルソンは「人間のエゴイズムの本性」によってフリーライダーの参加を批判した。オルソンは著作「集合行為論」において集団の秩序は、こういった利己的で貢献意識の弱いフリーライダーが増加することによって崩れやすくなるという警鐘を鳴らした。

参加することによって報酬が得られない集団においては、個々に目的意識が明確にあり、社会全体に貢献しようとする協力行動そのものへの使命感を持っていることが条件になるが、マズローの「人間性の本質」において低次の欲求に挙げられている「所属の欲求」を満たすために参加することもあり、その場合は集団を「仲良しクラブ」に導くことがある。

フリーライダーを防ぐには、互いが切磋琢磨できる機会と互いを健全に批判しあえる人間関係の重要度が社会科学の研究でも証明されている。







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by stylejapan | 2017-03-10 05:31 | 生活創造プロジェクト
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