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ムーブメント
人間が機械の歯車の一つになって働いても、そこには労働の喜びは見いだせない。そしてこの概念はまさしくジョン・ラスキンが提唱したものであった。

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産業革命によって急速に工業化が進んだ19世紀のイギリス社会においては、大量生産された画一的な商品であふれていた。モノづくりの想いは、分業によって後退を余儀なくされ、仕事の喜びややりがいを奪い、格差社会が出現した。

「労働によってのみ思想は健全にさせられ得るし、思想によってのみ労働は幸福にされ得る、よって二つを分離させることはできない」と述べ、産業革命後に達成された大量生産のための工場労働を批判した。

社会をより良くしたいとするラスキンの考えの影響を受けたウィリアム・モリスは、この状況を憂い、想いを込めたモノづくりによる美しい日用品や生活空間をデザインし供給することで、人々の生活の質を向上させるという大きな理想を抱いてアーツ・アンド・クラフツ運動(Arts and Crafts Movement)をおこした。

この運動は、イギリスに留まらず北欧やロシア、アメリカ、さらに日本にまで浸透し各国のデザインに大きな影響を与えた。それぞれの国が抱えていた課題、感性や価値観の違いをもとに、独自のムーブメントがおこった。日本では柳宗悦を中心とする民芸運動が生まれた。








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by stylejapan | 2016-03-16 08:04 | 生活創造プロジェクト
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