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行政組織におけるリーダーシップ/ピーター・ドラッカー
ドラッカーは、行政組織におけるリーダーシップにも言及している。
行政組織においては、勇ましく先頭に立つとか、果敢に人を引っ張るといったことを、リーダーシップと考えてはならない。そこには意義も効果もない。 例えば、奇抜な発想をする行政組織におけるリーダーの過度な主張は、取り巻きを作るだけで、周囲の助言を遠ざけ、組織を萎縮させて自立性を失わせ、進むべき方向を間違えることになる。

有能なリーダーであれば、
まず組織内を見ることを止め、
組織外へ、社会へ、顔を向けることからスタートする。
自らの果たすべき役割を常に住民基点で考え、
そこからなすべきことを自問し、
組織の外、社会をより良くする目的のために働き、
組織の外の人たち、事業者や住民を満足させ、
組織の外、地域社会での成果をあげなければならない。

これが自らの姿勢と能力で可能かを考える。この住民基点の姿勢と行動を忘れたリーダーと内向き組織が、社会で成果をあげることはない。事業者負担、住民負担が増えるだけである。それらが多くの地域で見られる現状である。

行政組織におけるリーダーシップとは、行政組織の使命を達成するために組織能力を最大にし、事業者や住民と膝詰めの対話を繰り返し、その姿勢とそこから生まれた政策から、事業者や住民の自発的な自助努力を誘発することにある。自らではなく、組織の外にいる事業者や住民が自力での成果をあげることを目指して総力で支援することである。これ以外の役割は無い。

これには、まず、事業者や住民の行動に幅広く良好な影響を与えられる、社会的改革を推進するリーダーとしての、より一層の厳しい自己研鑽が必要になる。その基点には、改革の原動力はリーダーにあるのではなく、事業者や住民にしかないこと。

そして、事業者や住民の協働が不可欠な地域社会を良くしようとする取り組みは、事業者や住民から感謝される真摯な行動にしか、事業者や住民の協働が得られる要因はないことを強く認識することである。

ドラッカーは、行政組織は自らのために存在するのではない。社会的な課題を担う社会のための機関である。行政組織の目的は、社会に対する貢献である。その行動の基準は自らの外部にあるとする。 さらに、行政組織への幻滅の最大の原因は、成果を上げていないことにあると語る。

行政組織は、事業者や住民が高いモチベーションを得て、自発的、躍動的に働いてこそ、組織の存在が許されることを忘れてはならない。その原資はすべて、事業者や住民が負担しているのである。必要なのは住民の自発的な自立である。それを引き出す生活目線に立ったリーダーシップと行政組織の「模範的行動」である。そこから得られるのは事業者や住民からの感謝と組織の健全性である。



いったい自分には何が出来るのか?それぞれが、そのように考える、その精神性、哲学によって健全な社会空間は形成されていくはずである。



■地場産業の活性化が上手くいかない考え方、要因
①事業であるのか、産業であるのか、その視点を持っているか
②製品中心の発想・・・効果の広がりが起きにくく、一過性に終わる可能性が高い
③流行づくりを狙っている・・・地域空間が良い方向に向かう過程に意味をもたらさない
④リーダーシップの欠如・・・直面している難題に正面から向き合い、それぞれが役割を発揮しているか、事業者のモチベーションを引き出そうとしているか
⑤古い価値観で縛り、新しい価値観を弱める慣行
⑥なれあい文化=依存心
⑦若者への過度な期待・・・自らは安全領域にいる立場からの無責任な押しつけ
⑧デザイナーへの過度な期待・・・打出の小槌は持っていない
⑨流通の現場に関心が向かない
⑩生活の視点が弱い








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by stylejapan | 2016-01-28 13:54 | 生活創造プロジェクト
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