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これからの商い空間
多くの分野においてモノがコモディティ化し、モノを売るだけの経済モデルでは利益を上げることが困難になってきている。そのことはモノづくりの相対的な付加価値が低くなってきたからといえるだろう。

製造業の考えは当然、モノが中心になりがちになるが、商業においては1980年代半ばには、生活者のライフスタイルに合わせた店づくりが行われ、様々なモノやコトを組み合わせて特定のモノづくり業界に依存しない「生活の豊かさ」のありかたを提供するスタイルを進化させてきた。
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顧客との関係において商業者が最も大切にするのは、店をリピートしてくれる顧客の獲得であって、そのために生活提案を通じて顧客との継続的な関係構築に腐心してきたが、売場から遠い位置にいる製造業にとってそのことは現実的な感覚が伴なわないできた。このことが製造業のサービス産業化への移行が求められる理由のひとつである。

さらにインターネットの普及という、いわば情報革命は、従来の「商材を持つ者が持たない者に対して、商品価値と等価な代金さえ支払えば商品をその対価と交換で提供するという経済モデル」から、「自分たちをうまく使ってもらうことで、両者にとってお互いに意味のある価値を生みだすことを目指す共創モデル」へと時代を動かしつつある。

このことにより商業空間もまた進化していくことになる。
完成された空間にはそれを享受しようとする人が集まるが、まだまだ未完成で「これから何かが起こりそうな空間」には行動を促す主体性のある人たちが集まってくる。旧来のモノやサービスと代金の等価交換だけのための空間ではなくて、顧客と価値を共創するための空間を目指すならば、“行動を促す主体性のある人たち”を顧客として獲得していくイメージでもって空間を構築しなければならないだろう。







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by stylejapan | 2016-01-19 10:28 | 生活創造プロジェクト
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