ブログトップ
商業文化=店舗デザインの本来
経済的合理性を良しとする時代は、商業が培ってきた伝統や文化を無きものにしてきた。

e0025086_09341051.jpg
ファストフード店やファストファッション店、コンビニや外食チェーンに代表されるような、消費を簡便に済ませようとする形態の氾濫が、幾代にも渡って作り上げてきた商業文化を薄っぺらいものにした。

本来、生活を豊かにさせるのは、ひとが必要とするものを合理的に手に入れることで満足させるのではなく、「贅沢に費やそう」という意味合いも含んだ「必要」が豊かさを実感できるのだと思う。
もちろん、それは現代のように次々とものを使い捨てるような贅沢ではなく、店主によって一つ一つのモノやコトに込められた贅沢をゆっくり尊敬の念をもって味わうような贅沢である。

そして、そのことを体験する空間こそが店舗であり、それは店主が仕事を通して社会とつながる場所である。

伝統でつながった過去からの社会との一体感が本当の意味で我々が必要とする共創であり、それはイマジネーションに働きかけるものである。

優れた店舗デザインとは、デザイナーや店主だけのチカラによるものではなく過去から幾代にも渡る商業文化の労作の歴史との共創であり、そのようにして進化させた商業文化を次世代に継承させるものである。またそのことがサステナビリティーに通じるのだと思う。

町の再生に係わるひとは、そんなところからもう一度、商業が培ってきた文化と店舗デザインの本来を考えてもらいたい。







[PR]
by stylejapan | 2016-01-16 04:43 | 生活創造プロジェクト
<< 商業文化のこれから 店=文化 >>