ブログトップ
店舗形態の原点
ショップとストアは、どちらも「店」を表すが、ショップがやや専門的で比較的小規模な店を指すのに対して、ストアは総合的で大規模な店を指す。

ショップは、職業の分業化が進み、職人たちの目利きで優れた材料や品物を仕入れ、加工してその場に並べて売る形態を起源とする。一方、貨幣の誕生で、商いは地理的に拡大し、大量に商品が流通するようになり、港に倉庫が立ち並び、これがストアの原型となった。

ショップ形態は、特にヨーロッパや日本で現存しており、肉屋、パン屋、総菜屋、和菓子屋、豆腐屋、園芸店、洋裁店などが製造販売の典型である。アメリカでは町工場や工房など加工する場所を有する店をショップと呼ぶ。

一方、ストアの代表はスーパーやコンビニ。20世紀にアメリカを中心に発展した流通形態として世界を席巻して来たが、今では日本がその理論とシステム化の先頭を切っている。

ストアの基本は、不特定多数の消費者への量販システムであるが、今では当たり前となったコンビニのおでんや、スーパーのパン・惣菜コーナーなど「調理・加工して売る」機能からPB商品まで、街中のショップ機能やメーカーのポジションを貪欲に取り込み、付加価値を高めて進化を続けている。

店舗デザインも、常に時代と共に変化する。
今の時代に求められるのは、さり気ない居心地の良さを漂わせた空間。商業性だけでなく、社会性を意識した空間デザインが好感を持たれる。意味が固定されるようなデザインではなく、その空間を体験する人次第で自由にその意味が変化するような曖昧性を持たせた空間デザインは、量の経済の終焉によって生まれてきた。






[PR]
by stylejapan | 2015-10-20 05:30 | 生活創造プロジェクト
<< 「製造小売業」によるブランディング one's life >>