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規模の経済は、陳腐化の一途をたどっている
イノベーションの競争では、ほぼ休む時間はない。あなたの会社が、次に来るもの、最高のものを見つけるや否や、業界の誰もがそれを真似しようと動き始める。良い時は競合がその秘密を解明するのには何年もかかるが、最悪の場合、何カ月も経たないうちに、利益を生むはずの差別化がコモディティ同士の競争になり下がる。

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多くの企業は、自社の製品やサービスにおける次なる成功のサイクルを模索し続けなければならないが、ごく一部の企業は、先見の明ではなく規模の活用によって利益を追求することができた。しかし残念ながら、規模により獲得できる優位性は、長くは続きそうにない。

過去30年間、企業の経営陣は、国外移転やアウトソーシングなどの手法を取り入れてきた。こうした手法は企業をモジュール化する。大規模な企業だけが、複雑な情報システムを築き、供給業者と配送業者を統合することで、規模と専門化の両方のメリットを享受することができた。しかし、このような規模の優位性をもたらした技術は、どんどん低価格になり、また広く行き渡るようになっている。低価格でアクセスしやすいIT技術が入手できるようになって、すべてが変わりつつある。規模による優位性は陳腐化しつつあり、最小効率規模はどんどん小さくなっているのだ。

では、これまで規模に頼ってきた企業は何をすべきなのか。何より、すべてが陳腐化するという現実を受け入れること。最大であることに依存しない戦略――すべての競合が最大企業のような優位性を持つという前提のもとに、模倣が難しく、業界で効果を発揮する一連の手法から成る戦略――を開発するのだ。顧客をよく知ろう。将来についてのビジョンを開発しよう。人々が欲しがる物をつくろう。誰もが規模を手に入れられることを認識しよう。

規模の陳腐化に適応するのは、簡単ではないだろう。変化への適応が簡単であることは決してない。しかし確かなのは、それが不可欠であるということだ。 *抜粋「規模の経済は、陳腐化の一途をたどっている」マックスウェル・ベッセル  (ハーバード・ビジネススクールのフォーラム・フォー・グロース・アンド・イノベーションの上席研究員)








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by stylejapan | 2015-08-10 09:26 | 生活創造プロジェクト
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