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社会の課題解決
今、ビジネスに期待されていることは、本業を通じた社会貢献である。そのことは、社会問題の解決だけではなく、その企業自身の持続性を高めていくにつながる。そこで大切なことは、資本主義を「貨幣経済」だけで語らないことである。ドラッカーは『ポスト資本主義社会』(1993年)において、資本主義の転換期は、1965年から1970年の間のどこかで始まり、2020年頃まで続くと言った。そして、ポイントは、「おカネが中心の社会」から「知識が中心になる社会」への移行である。

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知識とは、成果を生むための高度に専門化された知識のことである。必要とされている知識とは、行動のための知識、しかも客観的で伝達可能な体系化された専門知識だという。
知識は高度化するほど専門化し、専門化するほど単独では役に立たなくなる。他の知識と連携して役に立つ。知識は、他の知識と結合したとき爆発する。得意な知識で一流になると同時に、他の知識を知り、取り込み、組み合わせることで大きなパフォーマンスをあげられる。

そこで必要になるのは、関係資本である。
知識という資本を交流させるためには他者との信頼関係の構築が前提にある。例えば、知りたいことがあるとき、頼めばすぐに教えてくれる人が周りに何人もいる。これは、豊かな関係資本を持っている状態であると言える。

互いの知識や智恵は「等価交換」されることが原則である。相手から有用な知識や智恵を得ることができたら、同様に有用な知識や智恵によって報いる。それが関係性の構築である。そのためには、自分自身が豊かな知識を持っていなければならない。日頃からの社会課題の解決に向けた思考の連続が、これからの豊かな社会の実現に不可欠な「知識という資本」と「関係性という資本」の獲得につながるだろう。











by stylejapan | 2015-06-20 09:36 | 生活創造プロジェクト
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