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ブランディングのためのコミュニケーション
「便益の束(べんえきのたば):bundle of benefit」とは、フィリップ・コトラーが提唱した概念である。
顧客からのニーズを、商品やサービスそのものだけで捉えるのではなく、その商品やサービスがもたらす価値も踏まえて総括的に捉えていこうとするものである。

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例えば、顧客が車を買いたいと思っているのであれば、それは車を求めているのではなく、家から目的地までの移動を求めていると捉えることである。このように、商品・サービスを『便益の束』で捉えていくと、ヒーターを買うことは「調整可能な暖かさ」を買うことであり、携帯電話を買うことは「場所を制限されないコミュニケーション」を買うことであり、化粧品を買うことは「きれいになる」を買うことになるのである。
このようにして商品・サービスを、機能ではなく価値から捉えていく概念である。



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しかし、ブランディングにおいては顧客を巧みなセールストークで操ろうとはしない。その理由は取引されるのは製品・サービスではなく、ブランドだからである。
便益の束、機能としての製品・サービスは売り手が作るが、ブランドは売り手が一方的に押し付けるのではなく、消費者とのコミュニケーションを通じてそのマインドの中に作り上げられるものである。

それゆえ、ブランディングとは売り手と買い手をブランド・コミュニケーションによって結び付け、両者がブランド価値を協創する新たなマーケティングの仕組みなのである。「顧客はブランド価値を協創するパートナーである」というのがブランディング発想の革新性である。







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by stylejapan | 2015-06-10 00:14 | 生活創造プロジェクト
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