動詞のデザインを考える時に何が大事になるかといえば、それは想い=ヴィジョンを持つこと。
大切なことは想いからすべてをスタートすることである。自分のやることにどんな意味があるのか? 何を信じて行動するのか? なぜ仕事をするのか? どうしてそれが大切なのか? それらはいわば目的意識である。
そのように「行動を起こす目的」が動詞のデザインには欠かせない。
その時に活動の罠(英:Activity Trap)にはまってはならない。
今は活字でもテレビでも「地域」「地方」がブームである。本来の目的を度外視して目標達成のための手段そのものが目的になってはならない。
例えば、「社会的課題を実現するために→地域に関わっていく」のではなく「地域ブームに乗り遅れないように→地方でやりたいことを見つける」。「自分の経歴を→プロフィールに載せる」のではなく「プロフィールに載せるために→経歴を作る」。「課題の解決のために問題点を探ろうと→質問する」のではなく「質問するために→どういう課題があるかを考える」など、間違った目的意識からは何事も生まれない。
「なぜ」自分はそれをやらなくてはいけないのかを理解している人や組織は非常に少ないと思う。
動詞のデザインを実行する際に、自分の発想や行動が本当に想いービジョンを元に始まっているかどうかを確認してほしい。