消費に意識が行き過ぎた結果、さまざまな社会問題が生じた。
では、どのような考え方でそれらの課題に対応すべきなのか。
資本主義という経済システムとどのようにして折り合いをつければ良いのだろうか。
それには、ふたつの方法が挙げられている。
そのひとつは、作ることに喜びを見いだすことである。生産者自らが想いを込めて作るという行為に喜びを見いだすことはごく普通である。
しかし、大切なことはコモディティ化が進むにつれ、単純労働であれば価値が下がり、創造性が労働において重要になることである。自分自身がどういう付加価値を持っているかだ。
それらがあれば、作ることに喜びを見いだせるはずである。
ふたつめは、消費のしかたを変えることである。モノの質にこだわり、モノを所有することよりも生活の中で活かすことである。次の言葉のようなモノに対してのこだわりを持つことである。
役にたたないもの、
美しいと思わないものを、
家に置いてはならない。
WILLIAM MORRIS