「人生をより良く生きたいと願う人々にいつまでも愛用して貰えるモノを創造する」こと。
そのことが“定番”を目指すモノづくりの真髄であって、そのためにはアイデンティティーを求める個性を育み、それらが人々を力づけ、誇りと勇気と与えるような文化レベルにまでブラッシュアップさせていくプロセスが大切である。そして、そのような人間力を結集した個性の集合体によって、生活景観をデザインしていく。
工業化の進展に伴って規格化された量産品によって、グローバル化の進展によって均質化した光景によって、街の景観のみならず家庭内の景観にまで物質過剰な状況が進み、生活空間を美的な意味で劣化させてきた。
HAVE NOTHING IN YOUR HOUSES
THAT YOU DO NOT KNOW TO BE
USEFUL OR BELIEVE TO BE BEAUTIFUL.
役にたたないもの、
美しいと思わないものを、
家に置いてはならない。
WILLIAM MORRIS