どんな時代が来ても、どんな変化があっても揺るがない、自らのオリジナルの普遍的な価値を探究し、それを表現する行為からはエネルギーが生じ、その繰り返しから文化が生まれる。そのことは、簡単に迎合しない絶対的価値の獲得にも通じるものである。
脈絡の無い細切れのアイデアの集合体ではなくて、大局でものを見る見方、現象を抽象化する能力、多種多様の出来事を構造として編集する能力のブラッシュアップが欠かせなくなる。
経済の動きや時代のムードに引っ張られるのではなく、自らが獲得してきた文化とそれを支持する人間関係の上に経済を成立させる、そのことがブランディングに通じると思う。
文化という資本、人間や地域との関係という社会資本、それらによって成立する経済資本という構図である。そのためには、時代が変わっても通用する絶対的価値となる、文化的なアイデンティティを何よりも先んじて見出さなければならない。