ブログトップ
仕事のやりがいとは何か?~行動経済学者ダン・アリエリー
「労働」 と「仕事」について少しお話しましょう。人がどう働くかを考える時、まず頭に浮かぶのは、人はまるで迷路のネズミの様だと…皆の関心はお金の事だけで、お金さえ渡せば、人をある方向へ、また別の方向へと動かせると思ってしまいます。

e0025086_11085309.jpg
なぜ人が働き、労働市場がどんな仕組みか、そのことを同時によく考えてみると、世の中はおかしな行為で溢れてます。
山登りを例に取りましょう。難関に挑戦する登山家の本を読んでみると、その本の内容は幸せと喜びの瞬間だらけだと思いますか? いえ、苦難ばかりです。凍傷や歩行困難、呼吸困難、寒さなど、厳しい状況ばかりです。人が幸せになる事だけを考えるなら、登頂した瞬間に「大きな間違いだった。二度とやるまい」 と言うでしょう。

しかし、人は下山して回復すると、また登山するんです。この山登りの事を例に取って考えてみると、実に多くのことがわかります。 私たちにとって、最終地点、つまり頂上へ行き着くことが大切だろうとか、戦い、挑戦も大切だろうとわかります。仕事や、他のあらゆる事をする上で意欲の元となる物は沢山あるようです。

e0025086_11091775.jpg
監獄モノの映画で看守が囚人を虐待するシーンで、囚人に穴を掘らせて、それが終わると、その穴を埋めさせ、また掘らせるというのがあります。この同じ作業を何度も何度も繰り返すという行為は、モチベーションの低下と、特に関係があるようです。

「意義」が重要なのだと理解している人の多くも、その重要性の度合いを理解していません。もしも、本当に「意義」の大事さを理解していたのなら 、人に何かを一生懸命させるには、時間と、エネルギーと、努力を費やす事だと気付くはずです。

e0025086_11093615.jpg
イケアと言うお店があります。イケアでは組み立てるのにすごく時間のかかる、まぁまぁな家具を売っています。 皆さんはどうか知りませんが、僕が組み立てる時は、いつでも人より時間がかかり、より努力を要し、すごく難解なんです。間違った方向に付けちゃったり、それらのパーツを見ても楽しめてるとは言えないし、過程も楽しめてるとも思えないですが、作り終えたとき、僕は他よりもそのイケアの家具の方が好きみたいです。

e0025086_11095441.jpg
アダム・スミスは、効率性に関して大切な観念を持っていました。彼はピン工場を例にとって、ピンには12の工程があることを指摘し、1人が12もの工程を全てすると生産性はとても低いと言いました。しかし、工程1をある人がやり、次の人が工程2、工程3というようにしていくと、 生産性がものすごく上がると言っています。そして確かに、これが産業革命と効率化の 素晴らしい例であり理由なのです。
一方、カール・マルクスの「疎外された労働」の考えは、自分がする事の意義について考えることが非常に大切だと述べています。ピン製造の12工程全てをやる事によって、いつも1工程しかしない人よりもピンを大切に思うと言っています。

産業革命においてこれを当てはめると、アダム・スミスはカール・マルクスよりも正しかった。我々も変わってしまい、効率的な経済の中に生きています。しかし、自分に問いかけてみてください。効率性は、意義よりも大事なものでしょうか。私はそうは思いません。状況が変わり、人々が、努力や知識、思い入れや結びつきにどれくらい費やすを自分でよく考えるべきです。

e0025086_11101508.jpg
労働について考えるとき、我々は モチベーションとお金を同じ物だと考えがちですが、現実には我々はもっといろんな事を付随して考えるべきです。意義・創造・チャレンジ・アイデンティティ・ 誇りなど、どうやってそれらからモチベーションにつなげていくのか、どうやってそれを職場で従業員達にもたらすかを考えた時 、私は皆をより生産的で幸せにできると信じています。







[PR]
by stylejapan | 2015-03-08 10:51 | 生活創造プロジェクト
<< 心理バイアス~内向きな思考がな... Speed up~スピード感覚 >>