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ブランドとは
「ブランドとは高級品のことであり、その他の商材を扱う企業には無関係な話」。
そんな認識が、少し前までは一般的でした。

最近はさすがにそうした誤解はほとんどなくなり、ブランドとは、顧客や社会にとって価値のあるすべてのものを指し、モノ(商品)だけでなく、サービスや空間、人や街など、さまざまなものがブランドになりうるという考え方が浸透してきました。

しかし、ブランドとはあくまでもイメージのことであり、ブランディングとはイメージアップ、あるいはイメージ操作のことである、という誤解は、いまでも根強くあるように思います。

たしかに一時期、ブランディングがイメージ戦略とほぼ同義に扱われていたこともあります。ところが、いま、表層的なイメージをつくろうとブランディングに取り組んでも、ほぼ意味がありません。

それどころか、美しく着飾るように、化粧を施すようにつくりあげたイメージと実態とが乖離していると、顧客の期待を裏切ることになり、ブランド価値を大きく毀損することにすらなりかねません。

私たちは、ブランドを、次のように定義しています。
「社会にとって有意義な、魅力ある個性=らしさ」。
そして、ブランディングとは、「『社会にとって有意義な、魅力ある個性=らしさ』を、あらゆる手段を駆使して設計し、つくりだすこと」であると考えています。

[これからのブランドに必要な3つの要素]
では、ブランドは、すなわち「社会にとって有意義な、魅力ある個性=らしさ」は、どのようにしてつくられるのでしょうか。その方法は、企業や商品の特徴や置かれている状況によって実に多様です。ただ、どのような方法でつくられるにせよ、これからのブランドには次の3つの要素が不可欠です。

「志」:理念、スピリット、存在意義など、ブランドが目指すべき将来像やビジョン

「形」:ブランドらしさを体現する、独自性のある象徴物(商品、サービス、空間など)

「属」:ブランドに共感し、応援しているサポーターや支持コミュニティ

「志」「形」「属」、3つの要素の有機的な体系(エコシステム)を構築していく作業が、これからのブランディングにおいて非常に重要になります。

*引用:博報堂ブランドデザイン
by stylejapan | 2014-06-20 11:53 | 地域再生
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