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批判するチカラ~なれあい文化からの脱皮
批判的思考またクリティカル・シンキング(英: Critical thinking)とは文字通りには批判的に考えることであり、アメリカの教育、特に高等教育においては最も重要な教育目標の一つとみなされている。

この分野の第一人者であるEnnisの定義によれば、批判的思考とは「何を信じ、何をすべきかの判断のための、合理的な反省的思考」とある。
また、心理学者Wadeは、「しっかりとした裏づけのある根拠にもとづいて主張を評価し、判断をくだす能力と意志」と定義づけている。
このように「批判」とはあら探しではなく、理想的には思考過程を改善するために意義がある。

1970年の大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」。
だがテーマプロデューサーの岡本太郎はこれを真っ向から否定した。
「人類は進歩なんかしていない。今の人間にラスコーの壁画が描けるか。調和? 皆が互いの顔を立てて60点で満足する調和なんて卑しい、人と人がぶつかり合うことでしか何も生まれては来ない」。
太陽の塔は、テーマを否定するテーマ館だった。

・クリティカル・シンキングのための8つのガイドライン
  (Wade,1995;1997) 
 (1) 疑問を持つ 
 (2) 問題を定義する 
 (3) 証拠を検討する 
 (4) バイアスと仮定を分析する 
 (5) 感情的な推論を避ける 
 (6) 過度に単純化しない 
 (7) 他の解釈も検討する 
 (8) 不確かさに耐える 

・クリティカル・シンカーの思考の7つの特徴
    (Smith,1994) 
  (1) 柔軟,多面的な視点で考える 
  (2) 人間のバイアスや仮定を認識している 
  (3) 懐疑主義的な態度を保つ 
  (4) 事実と意見を区別する 
  (5) 過度な単純化はしない 
  (6) 論理的な推論過程を踏む 
  (7) 根拠を吟味する

・クリティカルに考えるために必要な要素は? 
  (1) 題材が必要
  (2) 考えるための基礎知識が必要 
  (3) 考えるための基礎的な型(思考法)が必要 
  (4) 人間の認識に関する知識が必要 
  (5) 練習と習慣化が必要・・・少なくとも最初は。 
  (6) 動機づけ,強化が必要・・・行動形成の発想を取り入れる







by stylejapan | 2013-12-19 10:35 | 生活創造プロジェクト
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