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地域をより良くするとは
地域を構成する人々は、消費者と生産者に分類されるのではない。
それぞれが地域生活者として、社会的、経済的、政治的、文化的諸活動を行う主体として捉えられなければならない。

そして、個々人が自分と向き合い、自らの仕事、役割のブラッシュアップを図っていく。そのようなことが、産業や商業、農業、医療、教育、芸術、スポーツ、デザイン、建築、福祉、行政、政治など、地域を支えるさまざまな職種において実践されていく状況をいかにして構築していくかが、地域における活性化策の基本だと考えている。

それぞれの役割が見えて来ないという状況があれば、そのことは地域社会の健全性を損なうような温床に繋がっているかもしれない。公共性の高い職種の場合は、特に個々の役割とそれぞれの立場に関しては社会が納得する内容のものであり、その透明性が問われるべきだろう。

それぞれの役割や仕事のブラッシュアップを図っていくプロセスにおいては、必要に応じて他地域、他業種との連携や時代感覚を養う機会、生活の視点を培うことが不可欠になる。このことは、活性化の阻害要因になる「内向きの姿勢」を醸成しにくくするためにも有効だと思う。

経済の低成長、少子高齢化という現実が進行していく社会において、規模の経済への依存心を後退させて、「自律」と「連携」をモノサシにすえた新たな地域活動によって、地域住民にとって将来への期待感が高まる風土づくりが求められるだろう。

地域活性化という言葉が目につくようになって30年くらいは経たないだろうか。
以下はアインシュタインの言葉である。「同じ事を繰り返し行い、違う結果を期待することは正気の沙汰ではない(Insanity: doing the same thing over and over again and expecting different results.)」。同じことを繰り返し続けて、しかも何か違った出来事を期待するのは真の想いが無いと言われても仕方がないことだろう。
by stylejapan | 2013-09-07 09:12 | 地域再生
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