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グルーピングをデザインする
人間は本来的には社会的であり、社交的である。
グルーピングの適切なデザインによって、一人一人のスキルを引き出しながら、そこで行われる活動への理解を深めることが出来る。そのことによって、それぞれが持つスキルやエネルギーの総和を超えた“チカラ”を創出し、難しい課題に対しても取るべき行動を個々が理解し、実践することが出来る。

そのような活動をうまく進めるには、インタラクションの社会的性質に充分配慮してインタラクションをどのようにすれば促進できるのかを考える必要がある。
哲学ではinteractionには、相互作用、相互交流などの訳語があてられるが、カントによると人間の行為としての相互作用は、複数の個人が互いに働きかけあう社会的行為とされる。

人間の活動にはほとんどの場合、グループがつきものであり、それを構成する個々の価値観の違いが活動を複雑なものにする。
それゆえにどこで開催するか、何時に、スペースの設営は、等々、インタラクションの性質に配慮しながら、進め方を含めて、「場」をデザインするという発想が欠かせない。例えば、交通の便の無い山奥で夜にミーティングするとしたら、場所が孤立していることによってインタラクションの社会性は最大化することが予測出来るだろう。

このように複雑なものごとをスムーズにするのが、デザインの大きな役割である。
by stylejapan | 2013-07-15 19:19 | 生活創造プロジェクト
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