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ブランド化の対義語
ブランド化の対義語であるコモディティ(英:commodity)化は、製品やサービスが企業ごとの個性を失い、生活者にとってはどこのものでも大差ない印象、状態のことである。
こういったコモディティ化回避のためのブランド化であるはずが、マス媒体を使って認知を高めようとしたり、販路に気を配らなかったりしていることに出くわすことがある。

モノやサービスを起点にコンセプトを定めて認知を拡大していこうとするステップの中に、既にコモディティ化への要因が内在しているという意識のもとに、ブランド化は細やかな神経でもって大胆に進めていかなければならない。

そのためには商品やサービスを“売り込む”、“アピールする”という考え方からの脱却が不可欠となる。
どのような顧客とどのような関係でいたいのか、“顧客との関係性”こそが発想の起点にならなければならない。

しかし、人と人との関係が希薄化していく中で、リアリティのある発想が出来るだろうか。特に地方社会においては、その内側と外側をスマートに結びつける意識は容易には醸成し難いと感じる。
地場産業の活性化のための政策を考える立場の人にとっては、このことを軸に据えなければ実現は遠のくばかりだろう。

モノもサービスも過多な状況の中で「良い製品や良いサービスを提供していればいい」というレベルに安住することはできない。「それによって、どういうふうに生活が変わるのか」というレベルまで印象づけることが出来なければファンの誕生にはつながらないだろう。

情報化社会の猛スピードの進展のお陰で情報が瞬時に伝わるので、結果的に、競争が非常に厳しくなってきている。その中での生き残っていくことは容易ではないことを肝に銘じて、前例の無いことにチャレンジしていくしか残された道は無いのだと思う。
by stylejapan | 2012-12-04 08:54 | ブランド構築コンサルティング
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