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経済的合理性と社会的合理性のバランス
寂れゆく駅前、街の中心部の空洞化が何故起きたのか、いつから起きたのか、そのようなことを議論すべきだと思う。

近代になるまでは現代と異なり、“経済”と“生活”とは距離があった。
経済的合理性を優先したあまりに、地域社会、労働と生活、コミュニティーが分断された状況が生まれたのではないだろうか。

ウィーン出身の経済学者、カール・ポランニーは、市場経済は人間(労働)、自然(土地)、貨幣を商品を見なすことにより多くの人間を破局へ追い込んだと指摘した。
ポランニーにとって『自由』とは、平和で平穏な生活を送ること、自分たちの生活を創造すること、産業社会の幻想的な誘惑に踊らされないこと、経済効率よりも『善き人生』を優先することを意味した。

経済大国と言われながらも疲弊した表情の街が多すぎる。
経済的合理性の追求が必ずしも社会的合理性につながらなかったことを僕たちは十分に経験したわけだから、そのような観点に立って、地域の活性化を考えるべき時にきていると思う。

これからの時代は、“経済”と“政治”、“生活(人生)”のバランス関係をもっと深く考るべきタイミングに入ったにちがいない。
by stylejapan | 2012-11-28 09:25 | 生活創造プロジェクト
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