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ボタンの掛け方
地方自治体に関わるようになって、公共の利益という観点がより身近になった。
自治体の周辺では、その地域や産業の活性化という言葉を耳にする機会が多い。

しかし、それらが真剣にそういう想いから発せられた言動とは限らない。その場合、このことは意外と地域に不健全な環境を形成していると思う。

アメリカの女性哲学者ハンナ・アレントは、仕事を「クリエーション/創造」と位置づけ、「仕事とは自らの考えで社会に何かを働きかけること」とした。

さらに、人生の活動領域において「コミュニケーション」を最も重要視し、自らの考えを開示することによって、人間同士が自由な関係を築くことが可能になるとした。

地域の活性化という社会的領域に対して、その問題に限らないが、何らかの実現に関与する条件は、状況を良い方向に変えたいという「想い」の有無だと思う。
その意味では、活性化を遅らせるのは「想い」が存在しない言動だと思う。
「想い」が無いのに、あるフリをしてトンチンカンなボタンを仕掛けるべきではない。

それぞれが、想いを持てる分野で活動すればよいことだと思う。
自らの想いで社会に働きかけることが重要で、そこから人生に意味を見い出し、そして自分らしさを形成するだろう。
by stylejapan | 2012-10-06 23:56 | 地域再生
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