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いじめの社会病理
幸福度に関する分析によって、統計学的に、ストレスがない人はある人より幸福であるということが分かったが、現代社会はストレス社会とも言われるように、多くの人がストレスにさらされながら生活を送っている。今後の社会の在り方を検討するに当たっては、「ストレス」について考察することが重要である。

ストレスを感じる人の割合の推移を見ると、感じると回答した人(「強く感じる」、「やや強く感じる」の合計)の割合は、2003年以降5割前後で推移しており、ほぼ半数がストレスを感じながら生活をしていることが分かる。

2008年の内閣府の調査においても「あなたは日頃、ストレスを感じますか」と尋ねたところ、「ストレスを感じる」と回答した人(「とてもストレスを感じる」、「ややストレスを感じる」と回答した人の合計)が、57.5%と過半数を占めている。年齢層別に見ると、40代の69.1%を最高に、30代66.5%、20代64.1%、50代61.0%と続いており、10代でも52.0%が「ストレスを感じる」と回答している。また、「ストレスを感じる」と回答した人に対して、その理由を尋ねたところ、「収入や家計に関すること」(39.9%)、「仕事や勉強」(38.3%)、「職場や学校における人間関係」(34.4%)などが挙げられ、個人によって様々な要因が影響していることが分かる。

子どもの半数以上がストレスを感じるというのは憂慮すべき事態であるが、これに関連し、子どもの置かれている状況についての国際比較調査の結果を紹介しよう。先進24か国の15歳の生徒に対し、「自分が孤独であると感じるか」を尋ねたところ、「孤独を感じる」と回答した生徒の割合は、日本が24か国中で飛び抜けて多かった(日本29.8%)。

 この二つの調査結果から、国際的に見れば経済的には恵まれているものの、孤独とストレスにさいなまれている日本の子どもの姿が浮かび上がる。(「消費者市民社会に向けた生活者の課題」より)
by stylejapan | 2012-07-13 08:32 | Selfcareについて
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