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個々人の成長こそが活性化につながる
地方自治体での地場産業の活性化への取組みにおいて、大切なことは「 自分の意図を前面に出さない、アイデアの押しつけにならない、相手の自助努力を損なわない」ことを意識しているつもりである。

自らの利益のためや発露のためにに参加するものではなく、相談する側の状況やニーズの把握をすることから始まり、活性化や自立への道筋をともに考えていくことが役割だと考えている。
このことは僕の本業のように特定の企業と向き合い、製品化のアイデアやデザインなどを提案していくのとは異なる点だと思う。

自治体が行う活性化策は、主に地域や業界団体など“全体”に向けて行われてきた。
しかし、地域や産業の活性化のゴールの情景を考えた場合、その起点となるのは地域や産業に属する“個々人”であり、それら個々が成長し、「公共性」の担い手となっている姿がイメージしやすい。

活性化していると感じられる状況とは、市民が新しい「公共」を自ら担う存在にまで自分を成長させ、仕事や地域に対する責任と誇りを持っていることではないだろうか。
そして、そのことによって地域や産業に対しての好印象が醸成されることにならないだろうか。

その意味から、活性化のための施策は、個々人の成長・自立のための援助がもっとも実り多いように思う。
by stylejapan | 2012-04-23 00:31 | 地場産業の活性化
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